近年主流になってきたアプリゲーム。
昨今に至っては家庭用ゲーム機、いわゆる「CS機」の市場に並ぶほどの需要が出てきていると言わざるを得ないでしょう。
誰でも持っているからこそ広がりつつあり、いつでもどこでも遊べるという手軽さに魅力を感じてか、CS機で展開してきたゲームシリーズもアプリゲームの市場に参入している場合があります。
そこで今回はそんなCS機展開されてきたゲームからアプリゲーム界に参入を見せたゲームタイトルを紹介していこうと思います。
今回の選出で重視したのは
- 原作に並ぶほどのゲーム的面白さがある
- 原作を知らなくても遊べる
- 原作の魅力がある
という点。
原作に負けず劣らずの面白さを誇る作品を、ゲームを遊んで最早25年以上も経過していた私が選んでおります。
原作を知っていても、知らなくても、ぜひともチェックしてみてください。
CSゲームからスマホアプリになったおすすめゲーム【シミュレーション編】

最初のテーマは「原作がシミュレーションゲーム」であった作品。
マス目で区切られたマップ上で、手持ちの駒でどう戦うかを考えて遊ぶ「戦略シミュレーション」ゲームが多いジャンルです。
今回紹介するゲームも戦略シミュレーションが基になっている作品であり、戦略シミュレーションゲームの需要は尽きないということがわかります。
全体的にゲームにかかる時間は多いものの、チェスや将棋などにも似た、ちょっと頭を使ったりするゲームが好きだという人はチェックしてみてください。
スーパーロボット大戦DD
基本情報
どんなゲーム?

1991年にゲームボーイで初代が制作されて以来、近年まで制作され続け、ありとあらゆる世代のロボ好きゲーマーから愛好されてきたゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズのアプリゲー作品。
今やシミュレーションゲーム界では大御所と思えるゲームの現行シリーズである一作です。
シリーズ全体の略称は「SRW」や「スパロボ」が使用されますが、本作のみを示す場合は「DD」であることがわかっています。

様々な世代、様々なジャンルの巨大ロボットアニメ、巨大ロボット登場作品からキャラクターが一堂に会し、世界を脅かす巨悪に立ち向かうというクロスオーバー作品。
どのシリーズでもその根底は変わらず、アプリゲーとなった本作でもそこは一切の揺らぎを見せていません。
いつでもどこでも遊べるアプリという戦場で、クオリティの変わらないスパロボを遊ぶことができます。
おすすめのポイント
- 参戦作品は非常に多彩!アプリゲームゆえに参戦作品は増加し続ける!
- オリジナルキャラクターも登場!歴代イラストレーターもキャラクターデザインに関わっている!
- これぞスパロボクオリティ!アプリでも変わらないゲームデザイン!
遊んでみた感想レビュー

1991年に初代が発売して以来、ロボ好きのユーザーに愛されてきたロボゲーの大御所的ゲームのアプリゲーム版。
私も実は愛好者の一人であり、最新シリーズまで定期的に遊んでいました。
スパロボの魅力は、ありとあらゆるロボアニメやロボゲーから様々なキャラクターが参戦し、クロスオーバーのストーリーを繰り広げること。
新作発表の際は、参戦作品に大きな注目が集まるという特徴があります。
もちろんアプリゲームであるDDでもその特徴と魅力は一切損なわれていません。
参戦作品はCS作品にはまだまだ及ばないものの、かなり幅広い作品が参戦していることが確認されています。
特に往年の作品では常連レベルだったにも関わらず、近年では参戦に恵まれていない
- 超電磁ロボ コン・バトラーV
- 超電磁マシーン ボルテスV
- 鋼鉄ジーグ
- UFOロボ グレンダイザー
- 無敵鋼人ダイターン3
といった面々がボイス付きで参戦しているのは非常に嬉しいところ。
また、往年の名作品だけでなく
- ゼーガペイン
- 革命機ヴァルブレイヴ
- アルドノア・ゼロ
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
といった近年の名作や、今まで参戦してこなかった作品のメンツも増えています。
更にはアプリゲームとしてのチャレンジなのか「デビルマン(原作漫画版)」が参戦するなど、ロボット以外の参戦も存在。
幅広すぎる参戦作品に、老若男女問わず嬉しくなること間違いなしです。
アプリゲームとしての特性上、ゲームを頻繁に更新することも可能であるため、今後も非常に幅広い作品の参戦が望めることも大きな利点。
既にサービスの終了がされてしまったもう一つのスパロボアプリ「スーパーロボット大戦X-Ω」にも参戦した変わり種作品群の参戦も含めて、期待されています。
個人的には「ボーダーブレイク」や「宇宙戦艦ティラミス」などの参戦がないかと期待しているところです。

スパロボシリーズの特徴としてもう一つ挙げられるのが、魅力的なオリジナルキャラクターです。
勿論DDにもオリジナルキャラクターは登場し、クロスオーバーシナリオを盛り上げる一つの要員として評価されています。
このオリジナルキャラクターのデザインは「ヤスダスズヒト」さんを中心に複数のイラストレーターが関係。
中には往年のスパロボ作品のキャラクターデザインを務めた「河野さち子」さんや「渡邉亘」さんがデザインしたキャラクターも存在。
オリジナルロボットも「大張正己」さんや「明貴美加」さんなどといった豪華メンバーが担当しています。
まるでCS機のスパロボのようだと言えるでしょう。

肝心のゲームシステムですが、ゲーム画面は最早CSのそれと遜色ありません。
グリッドで区切られたマップも、SD調になったロボットも、まさしくスーパーロボット大戦といった風合い。
更には戦闘アニメーションもCSと変わらぬほどのクオリティを誇ります。
大迫力の動きとカメラワーク、原作に忠実に作り込まれたアクションは、圧巻としか言いようがありません。
全体的にスーパーロボット大戦シリーズを名乗るのに十分すぎるほどのクオリティを誇る作品と言え、往年のスパロボ好きも、今作からスパロボを遊び始めたプレイヤーも大満足させることが可能なゲーム。
日々更新が重ねられていることから、ゲームが続けば続く程洗練されることが確実視される作品であり、将来的にはスパロボ史上最大の参戦作品ボリュームを誇るようになるでしょう。
ファイアーエムブレム ヒーローズ
基本情報
どんなゲーム?

1990年にファミコンで登場し、以降様々な任天堂製プラットフォームで展開されてきた大人気シミュレーションゲーム「ファイアーエムブレム」シリーズの一作品。
スーパーロボット大戦とは趣向が違うものの、同じ年代に登場し、同じように多くの人に愛されて発展してきたシリーズであり、こちらもシミュレーションゲームの大御所的作品です。
略称はシリーズ全体では「FE」と呼ばれ、当該作品のみを示す場合は「FEH」ということが確認されています。

中世ヨーロッパのような雰囲気の、ファンタジックな要素を盛り込んだ世界観が非常に人気を博している作品でもあり、登場するキャラクター達の因縁や関係性、絆に重点を置かれたシナリオが特徴。
特に登場するキャラクターは悲劇的な背景を背負ったような人物や、美男美女の割合が非常に多く、キャラクター一人一人の人気も非常に高いと言えるでしょう。
アプリゲームでは原作よりもマップが狭いものの、特徴的なスキルシステムで高い戦略性を必要とするゲームシステムとなっています。
おすすめのポイント
- 人気キャラからマイナーなキャラまで集結!FEオールスターゲーム!
- 狭いマップでも戦略性は抜群!手強いシミュレーションは健在!
- クロスオーバーからオリジナルまで!特徴的なシナリオも搭載!
遊んでみた感想レビュー

全世界で人気のある任天堂が誇るファンタジーシミュレーションゲーム「ファイアーエムブレム」をアプリに落とし込んだ作品。
私もアプリの稼働当初よりプレイしてやり込んでいます。
登場するキャラクターは初代ファミコン版「暗黒竜と光の剣」から、2021年4月現在において最新作「風花雪月」に登場するユニットたち。
つまり、全てのファイアーエムブレムシリーズのクロスオーバー作品ということになります。
全シリーズ登場キャラクターの偏りは激しいものの、主人公とヒロインの参戦は行われている状態。
当時はドット絵や荒いイラストしか無かったキャラクターも新たにイラストレーターがついて書き下ろされています。
また、意外なマイナーキャラクターや、当時は味方で使えなかったキャラクター、または通常状態では自分から戦闘ができなかったキャラクターや敵キャラクターですら味方ユニットとして使用可能。
幅広い参戦キャラクターが歴代のファンを喜ばせています。
やや誇張しすぎたキャラクター付けがされてしまったり、季節限定の仮想キャラ(超英雄と呼ばれる)でしか参戦しておらず、イメージが壊れるなどの批判もありますが、参戦が絶望的だと思っていたキャラクターすら選出されるため、マイナーなキャラ好きなどには好ましく見られている傾向です。

ゲームが縦持ちなので、マップも必然的に縦方向に展開。
もちろんCS機に比べるとマップの広さはかなり狭まっているものの、その狭いマップの中でいかにして勝利を勝ち取るのかという戦略を巡らせることになります。
そのため、スキルの組み合わせやキャラクターの役割分担、装備の吟味などがより必要となってきます。
「手強いシミュレーション」というファイアーエムブレムシリーズ全体のテーマは確実に受け継がれており、高難易度ではひたすらプレイヤーは頭を悩ませています。
力押しでは決して勝てないという要素もまさしく「らしい」ゲームであると言えるでしょう。

シナリオは比較的あっさりしているものの、中世ヨーロッパ+ファンタジーの世界感は健在。
異世界の王国「アスク」とそれを取り巻く様々な国の人間たちによる戦いが描かれます。
また、メインシナリオではあまり深く描かれない英雄(歴代キャラ)たちの絡みは、「想いを集めて」といったイベントなどで描かれるようになっており、全くクロスオーバー要素がないわけではありません。
こちらの想いを集めての中で描かれるイベントシナリオは意外なメンバーが絡んだりすることもあり、ファンを喜ばせることも多くなっています。
総じて、ファイアーエムブレムでスーパーロボット大戦のようなクロスオーバーものをやっていると言っても過言ではない作品であり、歴代シリーズのファンや、最新作をやったファンでも楽しめる作品の仕上がり。
キャラクターの参戦はかなり積極的に行われており、今はまだ実装されていないキャラクターにも順番が回って来るのではないかと思わせるようなラインナップが魅力となっています。
どうぶつの森 ポケットキャンプ
基本情報
どんなゲーム?

全世界で人気を博し、現在の世界情勢を受けて更に売り上げを伸ばしているスローライフゲームシリーズ「どうぶつの森」。
そのゆったりとした時間をアプリでも体験することができる作品が「どうぶつの森 ポケットキャンプ」です。
ゲームシリーズ全体の略称は「ぶつ森」ですが、今作を示す場合は「ポケ森」と略すことが多いようです。

今までのシリーズでは村でのんびり暮らしつつ、村を経営してより住みやすくするというシミュレーション要素が含まれるゲームでしたが、今作は「キャンプ場づくり」というもう少しシミュレーション要素に寄ったゲーム性。
しかしのんびりゆったりとした空気は変わらず、ゲームの良さをアプリの中に上手く落とし込んだ作品となっているようです。
おすすめのポイント
- 自分好みのキャンプ場を作成!コンセプトを決めて動物たちをおもてなし!
- 季節のイベントも変わらず登場!季節限定の家具などもあり!
- アプリ版はゲームを急ぐことも可能!スタイルに合わせて自由に遊べる!
遊んでみた感想レビュー

老若男女問わずに全世界で人気を博しているスローライフゲーム「どうぶつの森」のアプリゲーム版。
アプリゲームとなったことでよりいつでもどこでもその穏やかな世界の中に浸れるようになりました。
私は原作ゲーム版をいくつかプレイ済み。
そして、今回は村ではなく、キャンプ場を作っていくことになります。
ゲーム性は若干最新作である「あつまれ どうぶつの森」に似ている部分があり、キャンプ場に家具やテントなどを置いて全体的にコーディネートを施し、自分だけのキャンプ場を作成するのです。
野外フェス場にしてみたり、オシャレなカフェを作ってみたり、草花いっぱいのガーデンを作ってみたりと、本家さながらの自由度。
誰かに何かを強要されるわけではなく、自分のセンスで好きなように作ってよいのです。

もちろんどうぶつの森シリーズならではの季節絡みのイベントも搭載。
ハロウィン、クリスマス、カーニバル、イースターといったイベントが登場し、それぞれにそれぞれのイベントをモチーフにしたレアな家具も登場。
季節が過ぎても飾ってしまいたくなる可愛い家具が多数登場し、ゲームに彩を添えます。

また、アプリ版のポケ森には多少課金要素が存在。
これは使用することで家具の作成時間を短縮させたり、より効率の良い作業を行えるようになるという特典を付けることができます。
そのため、本家どうぶつの森では時間を進めたり戻したりすることでしかできない、作業効率の向上化が行えるようになります。
ゆっくり遊んでいるのもいいですが、早くゲームを目標地点まで進めて、より堪能したいという場合には便利な機能でしょう。
総じて、どうぶつの森シリーズの良いところを残しつつ、よりせっかちに遊ぶこともできるというプレイスタイルに合わせた幅広い遊び方ができるようになっている作品。
いつでもどこでもいくらでも気軽にどうぶつの森に浸ることができるというシステムがかなり好評であり、大きなウリとなっていると言えるのではないでしょうか。
ラングリッサー モバイル
基本情報
どんなゲーム?

かつて「日本コンピュータシステム(メサイヤ)」が制作し、美麗なイラストと深い世界観でプレイヤーを魅了したゲーム「ラングリッサー」シリーズのアプリゲーム。
制作は中国の会社である「ZLONGAME」によって行われており、日本よりも先に中国で配信が行われていました。
ゲームシリーズ全体の略称はないものの、ゲームは「ランモバ」と略され、アプリの名前表記も同様に行われています。

ストーリーは「ラングリッサーⅤ」より陸続きになっていますが、時代はかなり進んでおり、ストーリーはほぼアプリ独自のもの。
本家本元のシナリオを知らなくても十分に楽しめるように設計されています。
また、本家のシナリオはゲーム内のコンテンツでダイジェストながらに体験可能であることがわかっています。
おすすめのポイント
- 美麗なキャラクターが当時のイラストのまま勢ぞろい!スポットの当たらなかったキャラクターも…?
- シナリオはほぼオリジナル!かつての繋がりを見せながらも全く新しい物語!
- 奥深い戦略性!本家に劣らぬ難易度!
遊んでみた感想レビュー

1991年にメガドライブで発売されて人気を博した「日本コンピュータシステム(メサイア)」制作のシミュレーションRPGが原作のゲーム。
現在の版権は「株式会社エクストリーム」が所持しており、そこからライセンス契約を行っている中国の会社「ZLONGAME」が開発、配信を行っています。
中国発のアプリゲームの大きな特徴として、キャラクターの立ち絵はLIVE2Dを生かして躍動感たっぷりに動きます。
また、コラボキャラ以外のキャラクターイラストは、発売当初からキャラクターデザインを務める「うるし原智志」さんのイラストそのもの。
原作と違わぬ美麗さでキャラクターが実装されています。
当時はあまりスポットが当たらなかったキャラクターもしっかりと登場しており、コアなファンも歓喜するようなラインナップで実装が行われているようです。

シナリオは一応ラングリッサーⅤからそのまま陸続きになっていますが、時代はラングリッサーⅤから150年後の世界。
舞台はほぼ一緒なものの、登場人物や情勢、その他諸々全てが完全に新たに作られており、プレイヤーはラングリッサーシリーズを遊んでいなくてもストーリーをある程度理解できるようになっています。
それでもラングリッサーシリーズを遊んでいれば思わず喜んでしまうような内容も含まれているようです。
過去作のストーリーはゲーム内コンテンツである「時空の裂け目」でダイジェストながらに振り替えることも可能なため、興味を持った場合、僅かにでも原作に触れることも。
欠点は翻訳部分が甘く、テキストの日本語が妙なことになっているのが多いということ。
しかしそこに目をつむれば非常に良質なシナリオ運びを行っており、従来のラングリッサーにも負けず劣らずの深いシナリオ展開を見ることができます。

本作はシミュレーションRPGであり、部隊を持ったキャラクターを動かして、敵の部隊を殲滅したり、目的を達成することが戦闘目標。
このシミュレーション部分は難易度が低くはなく、手ごわい印象です。
キャラクターの兵種や相性、そしてキャラクター自身の特徴やクラスを理解した上で編成や操作を行っていく必要があり、一筋縄ではいきません。
公式がアプリのジャンルに「頭脳系」と書くことがあることも頷けるほどの難易度。
攻略の奥深さも従来のシリーズ譲りであり、かつてのファンプレイヤーを喜ばせています。
総じて、かつてコアなファンに愛された「ラングリッサー」シリーズの魅力を損なうことなく、アプリゲームに落とし込んだ、ラングリッサーシリーズの正統派続編とも言える作品。
日本語がやや不自由ではありますが、高い難易度を誇るゲーム性や、非常に練り込まれたシステムなどは本家譲りであり、ラングリッサーシリーズのファンや、手ごたえのあるゲームを求めているプレイヤーにはぴったりの内容です。
往年の名シリーズであるラングリッサーに触れてみたいなら、ぜひとも遊んで欲しいゲームに仕上がっていると言えるでしょう。
CSゲームからスマホアプリになったおすすめゲーム【原作がアドベンチャー編】

続いて紹介するアプリゲームは「原作がアドベンチャーゲーム」だった作品群です。
シナリオを読み解いて、用意された選択肢を選んで進めていくゲームジャンル「アドベンチャー」。
ADVとも略されるこのジャンルから派生したアプリゲームは、本家同様にシナリオに重点が置かれたゲームデザインであることが多くなっています。
非常に読み応えのあるシナリオ展開がされているため、シナリオをしっかり読んで遊びたいというプレイヤー向けであると言えるでしょう。
ゲーム性も大事だけどシナリオも大事、という人にチェックして欲しい作品となっています。
Fate/Grand Order
基本情報
どんなゲーム?

2004年に18禁版PCゲームとして発売し、以来全年齢向けに発売された作品を皮切りに、様々なメディアミックス展開を仕掛ける「TYPE-MOON」の「Fate」シリーズを基にした作品。
「サーヴァント」「マスター」といった独特のバディ体制を取ったキャラクターたちが「聖杯戦争」に参加する、というあらすじはほぼ共通しているのですが、その舞台となった世界などはシリーズごとに大きく変化しているのが特徴。
基本的にシリーズ作品は「Fate/○○」といったようなタイトル付けとなり、スラッシュよりも後ろのタイトルで各個呼ばれるのですが、アプリで登場している「Grand Order」だけはその基準に当てはまらず、「FGO」と呼称されています。

主人公は人類最後の「マスター」となり、世界の崩壊や消滅をしようとする強大な敵に、召喚された「サーヴァント」たちと立ち向かうことになります。
登場するサーヴァントはFGOオリジナルも多数登場しますが、歴代Fateシリーズに登場したサーヴァントも非常に多く、正しくFateオールスター。
今までのFateシリーズとは設定も立場も一風変わった雰囲気を味わえます。
おすすめのポイント
- 可愛いキャラもカッコいいキャラもとにかく沢山!Fateシリーズ好き垂涎のキャラクターが登場!
- 濃厚すぎるストーリー!テキストに圧倒!
- 元ネタを知っていればより楽しめる!歴史的な元ネタもシリーズも知りたくなる!
遊んでみた感想レビュー

2004年に発売されたPCゲームから発展を見せ、今や非常に大きな広がりを見せている「TYPE-MOON」の看板作品「Fate」シリーズのアプリゲーム。
ストーリーはどのFateシリーズとも繋がりのないパラレルワールドとして処理されており、シリーズ作品を一切閲覧、視聴していなくても遊ぶことが可能です。
また、従来のFateシリーズとは違い、主人公であるマスターは一人のみのサーヴァントだけでなく、多数のサーヴァントと契約し、戦いを行っていくことに。
そのせいか従来のシリーズを知っていても十分に楽しめる要素が多数盛り込まれている他、雰囲気もガラリと変わっているため、従来のファンも新たな気持ちで楽しめます。
登場するキャラクターはGOオリジナルのキャラも多いのですが、原点である「Stay Night」、小説起点の「Apocrypha」、ゲーム起点の「Extra」など、様々なFateシリーズからも参戦が。
更にはFateシリーズではないはずのTYPE-MOON作品「空の境界」からもゲストが登場するという始末。
まさしくFateオールスターズとも言わんばかりのキャラクター登場を見せています。
中には設定段階でしか登場していなかったキャラクターなどもおり、作品のファンを大いに喜ばせました。

Fateのキャラクターは一部を除き、ほぼ全員が「歴史上の偉人」であったとされています。
そのため、キャラクターの名前はどこかで見たことがあるという人物だということも多くなっています。
これらキャラクターの元ネタを知るのも更にゲームを楽しくする一つの要因。
キャラクターの個人ストーリーなどで特に元ネタに触れるようなことが言及されることもあるため、好きになったキャラクターの元ネタはついつい知りたくなってしまいます。
また、キャラクターもどれかのFateシリーズに登場しているということが多く、そのFateシリーズでの行動や言動などが取り沙汰されることも。
クロスオーバーならではのテキストによって、よりシリーズへの興味を引くことに成功していると言えるでしょう。
もし好きになったキャラクターがいるのなら、そのキャラクターに関連するシリーズに触れることもおすすめです。

元々がアドベンチャーゲームだったためか、テキストはかなりの出来。
圧倒的な熱量によるストーリー進行はかなり没入感があり、プレイヤーを引き込む内容となっています。
メインストーリーだけでなく、キャラクター各人が主体の「幕間の物語」も、定期的に配信されるイベントシナリオも分け隔てなくクオリティが高く、FGOの人気を支える一因となっています。
ありとあらゆる世界に旅立ち、その現地に存在するサーヴァントや人々、そして敵対する人物たちやサーヴァントたちとの交流が非常に物語に深みを出しており、キャラクターへの愛着を深めてくれるでしょう。
ライターが複数存在するため時折ノリが違ったり、文体が違ったりもしますが、それすらも味として認識ができると思われます。
総じてFateシリーズの集大成とも言える作品としてリリースされており、全世界で人気があるのも頷けるほどに完成度の高い作品。
Fateシリーズの知名度を押し上げたキラータイトルで、ぜひとも一度は遊んで欲しいゲームであると胸を張って主張することが可能であると言えます。
金色のコルダ スターライトオーケストラ
基本情報
どんなゲーム?

2003年9月19日に「コーエーテクモゲームス(当時:コーエー)」の中の乙女ゲー開発チーム「ルビー・パーティー」によってPC版がリリースされた作品。
ルビー・パーティー製乙女ゲーム「ネオロマンス」作品の第三作目として登場し、以来人気を博してきました。
シリーズ全体は「コルダ」とも呼ばれることがありますが、アプリ版は「スタオケ」と略されるようです。

シリーズは1から2、3から4で登場人物が大幅に切り替わっており、今回のスタオケでも大きく登場人物が切り替わっています。
また、今までは登場人物の切り替えのみが行われてきたようですが、スタオケでは登場する声優さんと舞台以外はほぼ一新。
完全新作として新たなコルダ世界を楽しむことができるようになっています。
おすすめのポイント
- ストーリーの繋がりは一切なし!新たな金色のコルダ世界を楽しめる!
- キャラクターはデザインから何から何まで一新!全員が既存作品に負けず劣らずの魅力持ち!
- 楽曲は実際にあるものを使用!思わず探して聞いてしまう!?
遊んでみた感想レビュー

2003年にPC版が発売、以来人気を博してきた「コーエーテクモゲームス」の乙女ゲーシリーズの一作。
新作アプリゲーム発表に合わせて、ほぼ全てを一新させた状態で登場しています。
キャラクターデザインは4まで担当していた「呉由姫」さんから「高山しのぶ」さんに変更され、雰囲気から完全に変わっています。
しかし舞台となる横浜や「聖星学院」、音楽を基にしたストーリーや登場キャラクターの担当声優は4までとほぼ同じにされており、変わらぬ良さも存在。
ストーリーの都合上登場キャラクターの所属なども幅広く、今までのコルダ世界に比べたらより広い世界での物語展開がされていきます。
もちろん全キャラクターそれぞれの魅力は歴代シリーズに比べても一切劣らずです。

ストーリーはアプリ版独自のものとなっており、1から4までとは世界感のみが共通で関わりがありません。
キャラクターデザインの関係からなのか、1から4までに登場したキャラクターが再度登場するということもなく、前作シリーズを知らなくても遊ぶことが可能。
今までは一人で挑むことが多かったコンクールに、今回はオーケストラで挑むということもあり、ストーリーにおいても目新しい点が非常に増えています。
既存シリーズのファンも、今回初めてコルダに触れるファンも、等しく楽しめるように設定されていると言えるでしょう。

また、演奏パートで登場するクラシック楽曲は、実際に存在する楽曲であります。
1から4と同様に実際にオーケストラなどで演奏されている楽曲が収録されており、作品を彩ります。
自分好みのメンバーで一緒に演奏した楽曲は思い入れが深くなり、思わずクラシック楽曲を集めてしまうことでしょう。
唯一のネックは、CSでは好みの楽曲を好みの場所で演奏できていたのですが、スタオケでは場所によって固定の楽曲になってしまうこと。
お気に入りの楽曲だけをプレイすることはできないということくらいでしょうか。
総じて、金色のコルダシリーズ久々の新作であり、イメージの変更などで新たな風を呼び込んだ、既存作品ファンも新規のファンも楽しめる作品。
既存作品よりもさらにスケールが大きくなったストーリーも深く、クラシック音楽への興味が自然とわいてくるタイトルに仕上がっていると言えるでしょう。
CSゲームからスマホアプリになったおすすめゲーム【原作がRPG編】

最後は「原作がRPG」だった作品群を紹介します。
数々の仲間を携えて、目標に向かって冒険を続けるRPG。
そのシステムをアプリゲームに落とし込んだという作品が非常に多くなっています。
根強いファンの多い長寿作品も多数見られるジャンルであり、アプリゲームになっているという作品もそれらの続編やスピンオフ作品であるということも。
原作の時点でも独自要素が含まれる作品も多く、それらを生かしたゲームシステムがウリです。
多彩で独自のセンスが多分に入っている作品を遊びたいという人は、チェックしてみましょう。
D×2 真・女神転生 リベレーション
基本情報
どんなゲーム?

コアなファンが非常に多いゲームを制作することで有名な「アトラス」がかつて輩出した「真・女神転生」シリーズを原作としたゲーム。
近年にかけても新作を送り出していたシリーズですが、魅力的で独特なシステムをそのまま引っ提げてアプリに参入しました。
シリーズ全体の略称は「メガテン」ですが、このアプリ単体を示す場合は「D2」と言われるようです。

真・女神転生作品は一部を除いてストーリーが陸続きではなく、当該作品も単体でシナリオが成り立っているもの。
そのため、新規プレイヤーでも世界観などを理解せずともプレイすることが可能です。
また、他の女神転生シリーズに比べると「いつもの」メンバーではない有名なクリエイターが関わっており、メガテン初心者でもとっつきやすくなっています。
おすすめのポイント
- 今までのメガテンの常識を覆す!雰囲気の違うシナリオ&イラスト!
- 悪魔の魅力は据え置き!新規ポリゴンモデルで書き起こし!
- 奥深いシステムは健在!アプリならではのものも!
遊んでみた感想レビュー

1987年にファミコンで発売されて以来、様々なプラットフォームとシナリオで世に送り出され、コアな人気を博してきた「女神転生」シリーズのアプリ作品。
ですが、従来の女神転生シリーズに比べると明るい印象を受けます。
キャラクターデザインは人気ゲーム「逆転裁判」シリーズでキャラクターデザインを務めていた「岩元辰郎」さん、シナリオはアニメ「PSYCHO-PASS」シリーズに関わっていた「深見直」さんが中心となって執筆しています。
アトラス製のキャラクターやシナリオ同様にかなり尖った印象はあるものの、ダークでハードな世界観は若干和らいだような雰囲気は見られました。
アトラス製のペルソナを除くメガテンシリーズは絵柄やシナリオに癖があったため、ライトな層にも受け入れやすくなったのではないでしょうか。

反面、登場する悪魔たちはメガテン時代にイラストレーターである「金子一馬」さんによって描かれた、特徴的な姿のままであることが多くなっています。
それらの悪魔は全てセガが当該ゲーム用にポリゴンモデルを新規で用意。
原典に忠実なモデリングは非常に好評です。
中には今回のアプリゲームの登場で初めてポリゴンモデルとして登場する悪魔も。
さらにはD2は他の作品とのコラボなども定期的に行っており
- ベヨネッタ
- デビルメイクライ
- ベルセルク
- 攻殻機動隊
といった作品に登場したキャラクターも悪魔として登場、共に戦闘に臨むことが可能です。
かつて「葛葉ライドウ」シリーズでもデビルメイクライとのコラボも行われていたようですが、それ以外の作品とのコラボは初。
バラエティに富んだ個性的なメンバー構成が行えるようになりました。

それでも「悪魔合体」や「プレスターンバトル」、「交渉」といった独自のシステムは健在。
アプリゲームになり、シナリオやキャラクターデザインが変わろうとも、変わらぬ女神転生の魅力が備わっています。
もちろん今までのメガテンシリーズにはなかったアプリゲーム独自の仕様やシステムも登場。
従来の楽しさをそのままにしつつ、より快適に、より遊びやすくリファインされています。
総じて、今までのメガテンを遊んできた「メガテニスト」はもちろん、新たにメガテンを遊んでみようと思ったプレイヤーにも優しく遊べるメガテンシリーズであると言えるでしょう。
女神転生シリーズにおける楽しさをアプリで気軽に楽しめる作品に仕上がっていると言わざるを得ず、今メガテンをやるならぜひとも触れてほしい作品になっています。
ラクガキキングダム
基本情報
どんなゲーム?

2002年にプレイステーション2で発売され、センセーショナルなシステムが一部のコアなファンに人気を博した「ラクガキ王国」シリーズを原典として登場したアプリゲーム。
作品自体の略称は「ラクキン」であり、プレイヤー間や公式でそう呼称されることが多くなっているようです。

ラクガキを自由に描いてキャラクターを作成し、そのラクガキを育てて戦わせるという独自要素が光る作風。
従来のシリーズと違い、作成したラクガキは「育成シナリオ」と呼ばれる場所で育成するようになり、バトルで繰り返し戦って徐々に育成するという方式ではなくなりました。
その他にも従来のシリーズとは相違のある部分が多く、ラクガキ王国シリーズの流れをくむ新たな作品であるという認識の方がいいかもしれません。
おすすめのポイント
- 自由自在にキャラクターを生み出せ!ラクガキシステムは健在!
- ラクガキの育成が奥深すぎる!最強のラクガキを育成せよ!
- 魅力的なキャラクターが多数登場!従来よりも萌え系?
遊んでみた感想レビュー

プレイステーション2発売初期時代に登場し、コアなファンが多く見られたタイトーのゲームソフト「ラクガキ王国」シリーズの最新アプリゲームです。
自分で「ラクガキ」を描き、動くそれをキャラクターとして育成を行い、戦わせながらゲームを進めるという非常に独特なゲームシステムが採用されたゲームであり、今作でもその根底は一切揺るぎありません。
ですがラクガキシステムはアプリゲームとなったことでより洗練、より高度化しており、好きなものを描くまでにはかなり時間がかかるものの、自由自在に様々なものを生み出せるようになりました。
初代とは違ってラクガキの強さがラクガキの描き込みに由来しなくなったことで、シンプルでシュールなラクガキも、ゴテゴテとした派手なラクガキも、育成次第ではどんなラクガキでも遊べるように。
また、「ガレージ」を利用すれば自分が描いたラクガキを配信して他のプレイヤーに使ってもらったり、逆に他のプレイヤーが描いたラクガキをダウンロードして育成することも可能となっています。
ガレージの利用(版権に関わるラクガキをアップロードしてはいけない、など)はなかなかに厳しい制限がかかっていますが、それを利用すればもしラクガキを描けなくてもラクガキキングダムを楽しめるように。
たとえ絵心がなくても、ラクガキシステムが上手く使えなくても、ラクガキキングダムで遊べるのです。

ラクガキの育成は従来のような戦闘による育成方式ではなくなり、「育成シナリオ」と呼ばれるところで育成をするように。
育成シナリオでは「クロッカー」と呼ばれる登場人物の個人ストーリーが展開され、その育成シナリオで獲得した経験値を割り振り、ラクガキを育成していくのです。
また、ラクガキの育成にはコーチのような「トレスター」カードを必要とし、そのカードの組み合わせによって技の習得やイベントによる経験値増加が行われます。
トレスターの組み合わせや選んだクロッカーによってラクガキの能力が大きく左右されるため、慎重に選んでいく必要が。
また、育成シナリオでの選択肢やトレスターとのイベントによる選択肢でも成長が変化してしまい、完璧なラクガキを育成するにはかなりの研究やトレスターの品揃えが必要不可欠。
一筋縄ではいかない超奥深い育成が楽しめます。

従来のシリーズではどちらかというと児童向けのアニメのようなキャラクターデザインが見られたラクガキ王国シリーズですが、ラクガキキングダムは打って変わって萌え系のキャラクターデザインに。
イラストレーターである「爽々」さんによるキャラクターは、どこか水彩のような色味を持ちつつも、アニメ的なキャラクター性を含んだものとなっています。
多彩なクロッカーやトレスターは非常に魅力的で個性的なキャラクター性を含んでおり、必ず一人はお気に入りが出来ることでしょう。
そのお気に入りのクロッカーやトレスターでどれだけ強いラクガキを育てるのか、というのも一つの遊び方になるのではないでしょうか。
総じて、ラクガキ王国シリーズの良さを引き継ぎながらも、全く新しい作品として生まれ変わったゲームと言わざるを得ません。
従来のシリーズとは違いつつも、奥深くて自由なゲーム性はそのままであり、ラクガキ王国シリーズの愛好家から、初めてラクガキ王国シリーズを知るようなプレイヤーまでもが楽しめる作りとなっているでしょう。
イドラ ファンタシースターサーガ
基本情報
どんなゲーム?

1987年に発売され、2008年からオンラインゲームになり、以降多くのアクティブプレイヤーを抱える「ファンタシースター」シリーズのアプリゲーム。
原作によく似た世界観である「ファンタシースターオンライン2es」とは完全に別物の作品として登場しています。
オンラインシリーズ作品全体の略称は「PSO」「ぷそ」などが使われていますが、オンラインシリーズとは切り離された作品である今作では基本的に使用されず、「イドラ」と呼ぶのが一般的です。

ストーリーも世界も従来のファンタシースターシリーズとは完全に別物であり、SF要素が強かったシリーズに比べて大分ファンタジー寄りの世界観。
従来のシリーズとは繋がりがある部分も多くなっていますが、シナリオは完全にオリジナルで、単独で十分に楽しめるように仕上がっています。
ゲーム性もアクション性のないコマンドバトル形式であり、アクションバトルが苦手というプレイヤーでも遊ぶことが可能です。
おすすめのポイント
- 魅力的なキャラクター!運命分岐で雰囲気もがらりと変化!
- 濃厚なシナリオ!本家に負けず劣らずの世界観!
- ド派手な戦闘アクション!運命分岐で動作の変わるキャラも!?
遊んでみた感想レビュー

「PSO2」が非常に有名な「ファンタシースター」シリーズの外伝として登場した作品。
世界観は大きく違うものの、PSO2との連動要素や、PSO2に登場したキャラクターが登場するなど、全く繋がりがないというわけではありません。
ストーリー上は「PSO2」などの世界線が陸続きであることがにおわせされているものの、単独作品として見ても遜色がない出来。
本家本元のSF的な様子はなりを潜め、比較的正統派な剣と魔法のファンタジー要素を強く押し出しています。
機械文明はやや衰退、及び一部の場所で活用されている程度に留まっていますが、「キャスト」のような機械の体を持つ存在はいることが示されています。
シナリオは正統派といったような雰囲気であり、秩序を重んじる「ロウ」の勢力と自由を愛する「カオス」の勢力がいがみ合う世界で、ファンタシースターシリーズでも強大な敵として示される「ダークファルス」を打倒するというもの。
出会いと別れを繰り返し、成長していくパーティメンバーに感情移入してしまうような作りとなっています。

キャラクターは一度以上ストーリーに登場するようになっており、その魅力的な存在をシナリオ中でも示してくれるように。
デザインはやはり本家よりもファンタジー寄りであることが多く、一見するとファンタシースターシリーズの登場人物ではないような印象も。
それぞれに「外伝」と呼ばれる個人ストーリーもあり、キャラクター本人の掘り下げも行われている状況です。
また、キャラクターは外伝を進めると、性能をある程度変化させる「運命分岐」が行えるようになります。
運命分岐を行うことでキャラクターの性能と共に「所属勢力」を変えることができ、ロウだったキャラをカオスに、カオスだったキャラをロウにすることも可能。
所属勢力を変化させると姿が変化し、それぞれのキャラクターが各陣営に所属したらどうなるのか、といったifの姿を見ることができます。
ロウとカオスでは衣装の雰囲気やカラーリングががらりと変わるため、強さ以外でもどちらに変化させるのかを悩んでしまうほど。
それに伴い、第二部開始前に実装されたキャラクターは全員に運命分岐後専用の戦闘グラフィックが用意されていましたが、なぜか近年はそのような仕様はなくなり、運命分岐後も分岐前と共通の戦闘グラフィックとなってしまっています。

戦闘はスタンダードなコマンドバトル形式で行われます。
編成はロウ陣営とカオス陣営で前衛・後衛を分け、それぞれ「リバースラッシュ」という技で前衛を交代しながら戦闘を進めていく構成。
交代のタイミングや編成、キャラクターのスキルのシナジーなどによる戦略性が存在し、シンプルなコマンドバトルですが奥深い作戦立てが必要不可欠となります。
戦闘のグラフィックは非常に出来が良く、戦闘のアクションは意外と豊富。
LIVE2D(第二部開始以降のキャラクターは3Dポリゴンモデル?)で動くキャラクターが躍動感満載に戦闘を盛り上げてくれます。
また、必殺技である「エレメンタルブラスト」を使用すると派手な演出が挿入されます。
このエレメンタルブラストも運命分岐によってある程度名称や効果が変化し、第二部開始以前のキャラクターの場合は戦闘演出も変化するという豪華さでした。
第二部開始前に登場したキャラクターは特に戦闘方面でも性能が大きく変わることがあったため、より運命分岐の楽しみがあったと言えるでしょう。
総じて、単なるPSO2の付属的なゲームではなく、独立した独自のシナリオや世界観を形成した関連作品である、といった方が正しい作品であると言わざるを得ません。
近年はなりを潜めているものの、キャラクターの運命分岐を進んで行いたくなるような仕様も非常に個性的であり、思わずキャラクターを集めてしまいたくなる衝動に駆られました。
当作品の一人のプレイヤーとしては、以前の仕様が戻ってきてほしいと思っており、運営の今後の動き次第ではゲームとしてもっと大成すると個人的には考えております。
ポケモンマスターズEX
基本情報
どんなゲーム?

1996年にゲームボーイで発売されて以来、全世界中で老若男女問わずに愛されてきたゲーム「ポケットモンスター」シリーズのアプリゲーム。
開発は株式会社ポケモンだけでなく、多数のオンラインサービスを行っている会社「DeNA」も関わっていると明言されています。
ゲーム全体の略称は「ポケモン」ですが、このアプリ単体の略称は「ポケマス」となり、公式にユーザーにと幅広く使用。
尚、配信開始日は2019年からですが、一度メジャーアップデートが行われてリニューアル、以降はタイトルに「EX」を追加しています。

シリーズに登場するモンスター「ポケモン」がメインであった本家とは打って変わって、ポケモンとそれを扱う「トレーナー」がセットでメインとなっているのが大きな特徴。
原作ではサブキャラクターや主人公であったキャラクターが、相棒格のポケモンと一緒に数多く登場しています。
おすすめのポイント
- 今回の主役はトレーナー!?魅力的な原作キャラと一緒にバトルを勝ち抜け!
- ゲームとはまた違った魅力!3on3のバトル形式!
- 原作を知らなくてもプレイ可能?独自のストーリー展開!
遊んでみた感想レビュー

全世界の老若男女に愛され続けている日本が誇るゲーム作品「ポケットモンスター」シリーズをアプリに落とし込んだ一作。
しかし本家本元とはゲームシステムが違う部分が多々あり、新感覚の新作ゲームに仕上がっています。
大きな相違点が、今回はポケモンとそのパートナーを用いた3on3バトルであるということ。
本家ではトレーナーはプレイヤーであり、プレイヤーが6匹のポケモンを用意して、ポケモンたちを駆使して戦闘を行っていくのですが、ポケモンマスターズではポケモントレーナーがそれぞれ代表的な一匹を持ち寄り、チームとして3人で戦います。
トレーナーたちはそれぞれに特徴があり、同じタイプのポケモン使いでも大きく性能が異なってしまうため、どのようなチームを組むかが非常に重要な鍵となります。

登場するトレーナーは、初代から最新作に登場したジムリーダーやストーリー上重要な役割を持ったキャラクター、及びかつて主人公として登場したキャラクターたち。
キャラクター付けはゲーム内での描写が中心で行われていますが、プレイヤーであった主人公たちはポケモンマスターズ独自の味付けが行われています。
また、声優さんは基本的にアニメで登場した時とは変更されていることが確認されています。
アニメやゲームよりも強い個性付けがされたことから、ゲームではわからなかった掘り下げが行われており、よりファン層を広げる一因となっていると言えるでしょう。

原作ゲームからはある程度設定を引き継いでいる部分があるものの、ストーリーの大筋に関してはポケモンマスターズ独自のものが使用されており、原作をプレイしたことがなくても支障はありません。
舞台も既存の地方ではなく、新たに設定された「人工島パシオ」であり、登場するオリジナルキャラクターもほぼ本家とは関係がなし。
トレーナーからポケモンに興味を持ったプレイヤーでも楽しめるようなゲームデザインとなっています。
総じて、ポケモントレーナーに焦点を当てた、ポケモンゲームとしてはありそうでなかった観点で作られている作品と言えるでしょう。
現状まで「ブラック&ホワイト」でしか遊べなかった3on3のバトル形式も独特であり、新たなポケモンの境地を開いた作品と言わざるを得ません。
まとめ

以上、様々な家庭用ゲームを遊んできた、ゲーマー歴25年以上のオタクが選ぶ、CSゲームからアプリゲームになった作品10本です。
CSゲームからアプリゲームに参入してきたゲームは紹介した以上に無数に存在し、そのジャンルも様々です。
今回はRPGとシミュレーション、アドベンチャーのゲームを紹介しましたが、原作がアクションゲームだったり、リズムゲームだったりするものもあり、まだまだ全く紹介しきれていません。
ここに掲載されているゲームはもちろん、掲載されていないゲームも遊んでいただければ幸いです。
また、良ければ原典であるCSゲームにも触れてみることをおすすめします。
それぞれアプリゲームにはなかった要素も大量にあったり、意外なストーリー上の繋がりを見せたりする部分もあるため、より作品を楽しむ一つの要因となり得るでしょう。
ぜひとも自分が楽しめる作品を探してみてください。
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