パックを向いてカードを集め、デッキを組んで友人と対戦する。
かつてそんなトレーディングカードゲームで遊んだ人は多いのではないでしょうか。
近年では社会情勢的にも家にいることが多くなり、トレーディングカードゲームは他人とのコミュニケーションツールとしても注目を集め、より一層盛り上がってきています。
さて、そんなトレーディングカードゲームですが、実はスマートフォン向けにデジタルカードゲームとして存在している、ということをご存知でしょうか。
今回は
- 暇なときに手軽に遊べる
- チュートリアルが丁寧で、ゲームシステムがわかりやすい
- 既にカードパックがいくつか追加されていてデッキ構築の幅が広い
といったようなものを10本選出しておすすめしています。
10年以上カードゲームを遊び、デジタルカードゲームにも長年触れてきた私がわかりやすく紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
おすすめデジタルカードスマホゲームアプリ【有名編】

まずはスマートフォン向けデジタルカードゲームの中でも、特に代表的で有名な作品を紹介します。
昔ながらの紙のカードゲームで有名な作品を元にした作品やデジタルカードゲームといえばこれ!といった作品を中心に選出しました。
どの作品も知名度が高く、アクティブユーザーもかなりいて、中には世界大会を開いて多額の賞金を出しているゲームもあります。
カードゲームにはあまり詳しくないというような人にも取っつきやすく、デジタルカードゲームならではの面白さが味わえる作品なので、ぜひチェックしてみてください。
遊戯王 デュエルリンクス
基本情報
どんなゲーム?

遊戯王シリーズとしてカードゲームはもちろんアニメなど様々な作品を生み出してきた「KONAMI」が手掛けるデジタルカードスマホゲームアプリです。
カードゲーマーに長年親しまれ、カードゲームに全く触れないような人でも名前は聞いたことがあるほど有名な「遊戯王OCG」を元に開発され、初心者の方でも楽しめるゲームとなっています。
プレイヤーは海馬コーポレーションが開発し、世界中のデュエリストとデュエルが可能な仮想空間「デュエルワールド」にて遊戯王シリーズに登場した海馬瀬人などのキャラクターをアバターに、スピードデュエルと呼ばれる形式で遊戯王OCGのカードデータを用いてデュエルを行います。
このゲームではコンピュータ相手にデュエルをしてカードやアバターなどを集めることができるほか、オンライン対戦により見知らぬ他プレイヤーとデュエルすることが可能です。
また、過去にPSPなどで発売された「タッグフォースシリーズ」さながらのフルボイスに加え、特定のキャラクターが特定のモンスターを召喚した際に専用の口上と3Dアニメーションが入る演出があるのが魅力の一つで、遊戯王ファンにとっても嬉しい限りではないでしょうか。
おすすめポイント
- 有名な「遊戯王OCG」を元に遊びやすく、スピードデュエルで手軽に遊べる!
- フルボイスに加えて魅力的な演出多数!
- ランク戦の環境調整が上手く、様々なデッキが活躍できる!
遊んでみた感想レビュー
カードゲーマーや熱心な遊戯王ファンなら押さえておきたい「遊戯王シリーズ」のスマホゲームアプリです。
私は元となった「遊戯王OCG」はおろかアニメなどにもあまり触れてきていませんが、遊戯王の対戦動画などはよく見ていました。
遊戯王OCGが敬遠される主な理由である複雑なルールも、丁寧なチュートリアルに加えて、パズルデュエルというカードの基本的な使い方やデュエルで役立つテクニックを覚えられるコンテンツで、ゲーム内アイテムを貰いながらじっくり理解することが可能です。
ストーリーというストーリーはあまりありませんがデュエルワールドでのデュエルや常時2つほど開催されているイベントなどで遊戯王シリーズの登場キャラ達の絡みを楽しむことができ、あまり気にならないと思います。
今作のデュエルのルールであるスピードデュエルは現在のOCGでの公式ルールになっている新マスタールールと比較すると、
- ライフポイント初期値は4000
- 初期手札はお互いに4枚
- デッキ枚数は20枚~30枚
- エクストラデッキは最大5枚
- モンスターゾーン、魔法・罠ゾーンが3枠しか存在しない
- メインフェイズ2がない
という違いがあり、ゲームテンポが速くなっているため、1戦1戦にかかる時間はかなり短縮されています。
また、このゲーム独自の要素としてアバターとして使える各キャラクターには「スキル」という能力があり、複数ある内からあらかじめ1つをセットしておくことでデュエル中に条件を満たせば発動することができます。
スキルはそれぞれ発動条件と1デュエル中に使用可能な回数が異なり、同じスキルを持つキャラクターが存在することもあり、キャラクター選びもデッキ構築の重要な要素の1つと言えるでしょう。
まとめると、従来の遊戯王シリーズの面白さはそのままに、スピードデュエルを採用することでゲームテンポを良くし、丁寧なチュートリアルなどで初心者の方でも取っつきやすく手軽にカードゲームを楽しめる作品なのではないでしょうか。
遊戯王を初めて見たいけどなかなか手が出せない、という人にはおすすめとなっています。
デュエル・マスターズ プレイス
基本情報
タイトル | DUEL MASTERS PLAY’S(デュエル・マスターズ プレイス) |
運営会社 | タカラトミー |
配信開始日 | 2019年12月18日 |
ジャンル | オンライン対戦型カードゲーム |
アプリDL | iOS / Android |
どんなゲーム?

カードゲームにおいて遊戯王と並ぶほど人気のある「デュエル・マスターズ」を元に「タカラトミー」がスマホ向けに開発したゲームアプリです。
こちらは前述の「遊戯王」とは異なり、カードを使用するコストを1ターンごとに溜めていく比較的オーソドックスなルールのカードゲームとなります。
ですが、このゲームにはプレイヤーの体力という概念は存在せず、代わりにデュエル開始時にお互いにデッキの上から5枚のカードを「シールド」して置き、それを削りきってプレイヤーに直接攻撃することで勝利するという、大きな特徴も存在します。
プレイヤーは試練の塔に挑戦するためにデュエマシティに訪れ、デュエル・マスターズ(以降デュエマ)に登場する人気モンスター「コッコ・ルピア」をモチーフにした、ナビゲーターの「コッコ・ルピコ」に導かれ、様々なオリジナルキャラクターが登場するメインストーリーに進んでいきます。
おすすめポイント
- シンプルなルールで初心者でも簡単に理解できる!
- ゲーム内アイテムの配布が多く、カードが揃えやすい!
- 魅力的なオリジナルキャラクターが織りなすメインストーリーが面白い!
遊んでみた感想レビュー
昔遊んでいたデュエル・マスターズの感じそのままの、懐かしく親しみやすいデジタルカードゲームアプリです。
しかしながら、ソーシャルゲーム化にあたり、カードの使用コストであるマナシステムや手札外からカードを持ってくる効果に手が加えられ、簡略化されたことによりゲームスピードや展開のテンポはかなりスムーズであるといえます。
前述した通り、メインストーリーではオリジナルキャラクターが活躍しますが、サブコンテンツでは原作に登場する「切札勝舞」などと戦うこともでき、原作ファンにとっては嬉しいのではないでしょうか。
ランク戦の対戦環境に関しては、新しい方から6つのカードパックに収録されているカードが使える「New Division」(「ND」と略します)と、これまでに収録されたカードが全て使用可能な「All Division」(「AD」と略します)の2つに分かれていて、ADは派手な動きや面白いコンボなどが作りやすく、NDは限られたカードの中でデッキを作成する楽しさやパワーバランスが保たれやすいという利点がそれぞれにあります。
また、紙のデュエル・マスターズにおいてオーバーパワーだったカードは弱体化調整やそもそも実装されなかったり、弱かったカードは逆に強化されるなど、紙の方とは少し異なる環境で遊ぶことができるでしょう。
まとめると、カードゲーム自体が初めて!というような超初心者にも遊びやすいゲームデザインとなっています。
マナシステムやシールドといった特徴的なものはあるものの、ゲームのルールはシンプルでわかりやすく、カードが持つ効果もカードゲームによくある、基本的な効果が多いといえるでしょう。
UIにおいても直感的に操作しやすく、すぐに慣れることができると思われます。
MTG アリーナ
基本情報
タイトル | マジック:ザ・ギャザリング アリーナ |
運営会社 | Wizards of the Coast |
配信開始日 | 2021年3月25日 |
ジャンル | デジタルトレーディングカードゲーム |
アプリDL | iOS / Android |
どんなゲーム?

トレーディングカードゲームの元祖とも呼ばれるTCG「マジック:ザ・ギャザリング」を原作に「Wizards of the Coast」がPCゲームとして出していたものをスマホ向けに製作したものとなっており、PC版と同じものをスマホで遊ぶことができます。
このゲームは対人戦に特化しており、ストーリーモードは存在せず、チュートリアルと練習モードしかCPU対戦もありません。
プレイヤーはチュートリアルで基本的なルールを覚えたあとは普通の対人戦やランクマッチを好きなだけ遊ぶことができます。
おすすめポイント
- 複雑な処理がわかりやすくなっている!
- 紙のMTGで発生するような人間絡みのトラブルがほとんどない!
- 紙のMTGとルールやプレイ感がほとんど変わらず、国内外に多くのプレイヤーが存在し、動画配信も盛り上がっている!
遊んでみた感想レビュー
前述の通りトレーディングカードゲームの元祖と呼ばれるくらい昔からあるうえに、海外産のカードゲームなだけに絵柄は硬派で渋く、萌えやアニメ調の絵柄はほぼ見られません。
ゲーム内アイテムで買えるパックは1つ辺り8枚のカードからなり、レアあるいは神話レア1枚、アンコモン2枚、コモン5枚が封入されていますが、レア・神話レアは、すでに4枚持っている場合は再抽選されて別のカードになるというお財布に優しい仕様となっています。
ゲームルールで特徴的なのは、「土地」というカードの使用コストとなる専用カードがあることと、「マリガン」というバトル開始時に手札を入れ替えられるシステムがあることです。
土地には、コストとして使うだけのものから、効果を持ち盤面に干渉できるようなものまで多岐にわたり、どの土地をデッキに組み込むか吟味して選択する必要があるでしょう。
マリガンは、自分の初期手札が気に入らなければそれを全て山札に戻してシャッフルし、引き直すことができるシステムですが、引き直した後にマリガンを行った回数と同じ枚数、手札からカードを選んで自分のデッキの一番下に戻さなければなりません。
このような土地、マリガンといったMTG特有の用語が数多くあり、基本的なものはチュートリアルで説明されますが、それ以外は実際に使って覚えるか、カードのテキストからその部分をタップすることで説明を見るぐらいしかなく、初めてカードゲームに触れる方には少々辛いものがあるかもしれません。
まとめると、絵柄が日本人には親しみにくく、ゲームルールもわかりやすくなったとはいえ初心者向けとは言いにくいので、カードゲームに慣れ親しんだ中~上級者向けのゲームといえるでしょう。
しかし、ゲームの世界観や対戦は非常に面白いので、硬派なカードゲームに興味のある人には遊んでみてほしい作品です。
シャドウバース
基本情報
どんなゲーム?

「Shadowverse」は、今話題沸騰中の「ウマ娘」や本格スマホRPGとして数多くのファンが存在する「グランブルーファンタジー」などを製作している「Cygames」がリリースしている、現時点で日本で最も有名なデジタルカードスマホゲームアプリといえる作品です。
この作品は前述の3つの作品とは異なり、完全オリジナルなデジタルカードゲームとしてリリースされ、今日に至るまで様々な大会やイベントが開催されるほか、アニメ化もしました。
また、大きな大会で優秀な成績を残し、大企業のスポンサードを受けるプロチームに所属してプロになった人も存在し、プロのみが出場するプロリーグも開催されています。
おすすめポイント
- わかりやすく扱いやすいUI!
- メインストーリーがダークファンタジー風で面白い!
- ゲーム内で定期開催されるイベントやサブコンテンツが面白い!
遊んでみた感想レビュー
私が一番初めに触れたデジタルカードゲームがこのシャドウバース(以降シャドバ)で、以降様々なデジタルカードゲームに触れてきましたが、このゲームのUIが一番わかりやすく、扱いやすかったです。
また、昔はあまり上手くバランスが取れていなかったランクマッチ対戦の環境も、今ではかなりの良環境であると言えます。
ストーリーは前述したようにダークファンタジー風の世界観や展開が多いですが、基本的に各編の最後にはその編で起きた事件は解決されるので、バッドエンドが苦手な人でも楽しめると思われます。
カードのイラストやキャラクターは同社がリリースしている「神撃のバハムート」の世界がベースとなっていて、硬派なファンタジー系からいかにもな萌え系まで、様々な趣向のカードが存在していて、カードを眺めているだけでも楽しめます。
このゲームのバトルシステムで特徴的なのは「進化」システムでしょう。これは、EPと呼ばれるコストを使用して場に出ている自分のクリーチャーをパワーアップすることができるというもので、進化をすることによりさまざまな恩恵が得られるのでこれをいつ、どのタイミングで行うかが勝利の鍵といえるでしょう。
まとめると、UIやカードデザインが親しみやすく、ゲームルールも簡単で分かりやすいので初心者には非常におすすめのゲームといえます。
また、前述の通り大きな大会やプロが存在するほどデッキ構築やプレイングは奥が深いので中~上級者の方でも満足できると思います。
これは余談ですが、新パックが発表される時に公開されるPVは一見するだけの価値があります。
ハースストーン
基本情報
タイトル | Hearthstone |
運営会社 | Blizzard Entertainment, Inc. |
配信開始日 | 2014年3月11日 |
ジャンル | コレクティブルカードゲーム(CCG) |
アプリDL | iOS / Android |
どんなゲーム?

「Hearthstone」は、リアルタイムストラテジーゲーム「ウォークラフト」シリーズやFPSゲーム「オーバーウォッチ」などを製作した「Blizzard Entertainment, Inc.」によって作成されたデジタルカードゲームです。
この作品は先ほど紹介したシャドウバースよりも前にリリースされたオリジナルなデジタルカードゲームで、デジタルカードゲームの元祖という人もいるぐらい昔からある作品です。
おすすめポイント
- ランダム要素が強いカードが多く、プレイヤーを飽きさせない予想外の展開の連続!
- 多種多様な言語にローカライズされていて、常に世界中のプレイヤーが遊んでいる!
- e-sportsとして世界大会も数多く開かれている!
遊んでみた感想レビュー
シャドウバースと似たようなゲームシステムをしているため、たびたび比較されますが、どちらにも良い点があるので一概にどちらがいいと言うこともできません。
ウォークラフトシリーズの世界観を元にしているため、カードのイラストは硬派な洋風ファンタジーといった感じになっています。
このゲームのバトルシステムの特徴は「ヒーローパワー」と、デッキ切れによる強制敗北がないことでしょうか。
ヒーローパワーとは、デッキを作る際に選択する9種類のクラスがそれぞれ固有で持つスキルのようなもので、各クラスが持つ固有のカードと合わせてそのクラスの特色となっています。
デッキがなくなった場合は、デッキのなくなったプレイヤーの全てのドローがダメージに置き換えられ、初めは1ダメージと少ないものだが、ドローが発生するたびに1点ずつダメージが加算されるので長引けば1ドローが10点と手痛くなることもあります。
まとめると、絵柄は渋いもののゲームルールは複雑ではなく、勝負の行方は最後までわからないことが多いので、萌え系のイラストが苦手な人やハラハラとした緊張感を味わいたい人にはおすすめの作品です。
また、サブコンテンツも豊富に存在しているので、これ1つで十分満足することができます。
おすすめデジタルカードスマホゲームアプリ【マイナー編】

続いて紹介するスマートフォン向けデジタルカードゲームは、少々「マイナー」であると言える作品です。
ですが、それぞれ知名度こそ低いものの、有名なものに劣らない強みを持っています。
デジタルカードゲームが開拓されてから出てきたものも多いため、安定して面白いと思える作品をメインに選出しました。
百鬼異聞録
基本情報
どんなゲーム?

「百鬼異聞録~妖怪カードバトル〜」は、これまでに本格幻想RPG「陰陽師」や非対称対戦ゲーム「第五人格」、バトルロイヤルゲーム「荒野行動」などのヒット作を世に送り出している「NetEase Games」が開発したデジタルカードゲームです。
この作品は、同社が販売している陰陽師シリーズに関連した妖怪に類するキャラクタ―達が集まる楽園を訪れたプレイヤーが、妖怪たちとのカードバトルを楽しむという世界観のゲームです。
おすすめポイント
- メニュー画面がDCGの枠を超えた作りこみ!
- 演出や操作性、UIなどが良く、快適に遊ぶことができる!
- 非常に奥が深いゲームシステム!
遊んでみた感想レビュー
東洋風ファンタジーゲームを数多く制作している中国のNetEaseによって開発されただけあって、雅な世界観とそれに合うキャラクターイラストや演出が美しく、まず目で楽しめると思います。
メインストーリーも存在し、ストーリーを進めることでもらえる一枚絵はローディング画面として設定することができます。
このゲームのバトルシステムはなかなかに特徴的で、まずデッキ構築の段階で式神と呼ばれるデッキの軸となるキャラを多数存在するキャラの内から4体決め、それぞれの固有カードを8枚ずつ編成することでデッキを作成します。
バトルでは、開始時には最初からデッキに編成した4体の式神が場に出ていて、それらを手札のカードでサポートしながら、式神たちの攻撃で敵本体の体力を削りきることを目指します。
また、カードや攻撃に使用するコストは、基本的に攻撃やカードの使用などのあらゆるアクションに使用する「鬼火」とカードを使用せずに攻撃を行う際に消費する行動権の2種類が存在し、それぞれなくなった場合はそのコストを使用するアクションはできなくなります。
こういったシステムに加えカードの引き直しも存在するので、本作はプレイヤーの実力が如実に反映され、手札が悪くて動くことができずに負ける「事故負け」が嫌いだったり、プレイヤー間の駆け引きを楽しみたい方にはやりごたえ十分だと思われます。
チュートリアルは丁寧でわかりやすいため、複雑に思えるゲームシステムもすぐに理解することが可能です。
サブコンテンツも充実していて、今まで知らなかったデジタルカードゲームの形式が見つかるかもしれないですね。
まとめると、親しみやすく美しいデザインや演出、組み合わせ無限大なデッキ構築、特徴的だが奥の深いバトルシステムに豊富なサブコンテンツとデジタルカードゲームをやりこみたい!という人にはぴったりのゲームといえます。
もちろん、気楽に楽しみたい方にもおすすめです。
余談ですが、タイトル画面で放置すると見れるオープニングは短編アニメーションで、一見の価値があります。
グウェント
基本情報
タイトル | Gwent: The Witcher Card Game |
運営会社 | CD Projekt |
配信開始日 | 2019年10月29日 |
ジャンル | コレクティブルカードゲーム(CCG) |
アプリDL | iOS / Android |
どんなゲーム?

「Gwent: The Witcher Card Game」は、「ウィッチャー」シリーズや「サイバーパンク2077」などのアクションRPGを制作してきた「CD Projekt」が開発した作品です。
このゲームは「ウィッチャー3 ワイルドハント」のゲーム内で遊べるカードゲーム「グウェント」を元に作られたオンライン対戦カードゲームで、スマホ版以外にも様々なハードで遊ぶことができます。
ウィッチャー1~3に登場したキャラクターや原作となった小説に登場するキャラクターがカードとして登場し、元となったゲーム内カードゲームと同様に対戦相手とスコアを競います。
おすすめポイント
- ウィッチャーシリーズのキャラクターがカードに!
- 特殊なゲームシステムが面白い!
- ウィッチャー3をプレイしていた方なら初心者でも始めやすい!
遊んでみた感想レビュー
ウィッチャー3に登場するゲーム内カードゲームが元になっているだけあってウィッチャーシリーズのことが好きな方にはたまらない作品といえるでしょう。
このゲームのルールは少し複雑でわかりにくいのですが、抑えるべき基本的なルールを以下にまとめておこうと思います。
- 3ラウンド制・2ラウンド先取で勝利
- 自ターン中に手札からカードを1枚プレイorパスを選択しなければならない
- 手札は最大10枚で、デッキは最低25枚
- 2ラウンド目以降は開始時に3枚カードを引け、全てのラウンドで引き直しが可能
- 両プレイヤーがパスした時点でラウンドの最終スコアが決定
- スコアを多く獲得した者がそのラウンドに勝利する
いかがでしょうか、パッと見ただけだと複雑だなと思われるかもしれませんが、丁寧なチュートリアルがあるのでじっくりと理解することができます。
また、スターターデッキももらえるので、慣れないうちはそれを使ってCPU戦を繰り返すのがいいと思います。
プレイヤーの分身であるリーダーやカードが持つ「アビリティ」と呼ばれる能力も戦況に大きく影響してくるので、非常に奥の深いゲームであると言えるでしょう。
まとめると、ウィッチャーシリーズの硬派な洋風ファンタジーの絵とその独特なゲームシステムから、癖になる人にはガッチリとハマることになるでしょう。
また、ウィッチャーシリーズファンの人には垂涎の作品かもしれません。
ドラゴンクエストライバルズ
基本情報
どんなゲーム?

「ドラゴンクエストライバルズ エース」はドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズなどの有名RPGゲームを数多く制作してきた「スクウェア・エニックス」が配信するデジタルカードゲームです。
プレイヤーは7人のリーダーから1人を選択し、「スライム」などのドラクエでお馴染みのモンスターや、「ゾーマ」などの強力無比な魔王、頼もしい冒険者たちをカードから召喚して、相手と戦います。
おすすめポイント
- ドラクエシリーズに登場したキャラクターが3Dで動いてしゃべる!
- ゲームシステムがわかりやすく、イラストが親しみやすい!
- ドラクエシリーズ特有の雰囲気やBGMが心地よい!
遊んでみた感想レビュー
数々の名作RPGゲームを世に送り出し、このゲームの原作であるドラゴンクエストシリーズを制作した「スクウェア・エニックス」が新たに輩出したデジタルカードゲームアプリ。
ゲームシステムはハースストーンに似ているが、特徴的なのは「テンションスキル」と盤面へのキャラ配置です。
テンションスキルとは、テンションゲージと呼ばれるものを3つ溜めると使えるリーダー固有の能力で、基本的には毎ターン1つしか溜められませんが、後手は最初から2つ溜まっていたり、溜めさえすれば何度でも使えるといった利点が存在します。
また、盤面へのキャラの配置も少々複雑化されており、配置の仕方によって特定の強化を受けることができたり、カードによっては特定の範囲を指定する効果をもつものもあるので臨機応変に効果的な配置をすることが勝利への鍵といえるでしょう。
ここまでこのゲームについて紹介してきましたが、実はこのゲームは既にサービス終了が決定しており、2021年の7月5日をもって遊ぶことができなくなります。
ですが、サービス終了に伴い、ゲーム内アイテムのばら撒きなどが予想されるので、短期間にはなりますがド派手に遊ぶことができると思います。
まとめると、短期間だけでもドラクエのキャラを使って遊んでみたい、豪快にガチャを回してデッキを組んで遊んでみたいという人にはおすすめな作品です。
こうしたスマホゲームのサービス終了は悲しいことですが、最後まで楽しく遊べるといいですよね。
LoR(レジェンド・オブ・ルーンテラ)
基本情報
どんなゲーム?

「Legends of Runeterra」は世界的に有名なMOVAである「League of Legends」の開発・運営元である「Riot Games, Inc.」が制作したデジタルカードゲームです。
この作品は、同社が販売しているリーグオブレジェンドの世界観を元にしたカードゲームで、プレイヤーは1ターンごとに攻守を交代しながら相手の体力である「ネクサス」を削り切ることを目指します。
おすすめポイント
- カードの入手手段が豊富!
- 戦略性の高いゲームシステム!
- カードの持つ能力にユニークなものが多い!
遊んでみた感想レビュー
LoRは大人気MOVAであるリーグ・オブ・レジェンド(以降LoL)の世界観が元になっていて、ゲーム内に登場するカードのイラストやフレーバーテキストにはLoLの要素がたくさん散りばめられています。
よって、戦略性の高いカードゲームであると同時に、LoLのファンアイテムとしての一面も存在しています。
このゲームのゲームシステムで特徴的なのは、「チャンピオン」と呼ばれる各クラスに数種類存在する強力なユニットカードと、カードの使用コストである「マナ」を3つまで次のターンに持ち越せることでしょうか。
「チャンピオン」と呼ばれる特別なユニットカードは、それぞれに設定された条件を満たすとレベルアップして、より強力な効果を発揮することができます。
このゲームでは各ターンで使われなかったマナは次のターンに3つまで持ち越され、あえて行動しないという選択肢が生まれることにより戦略性が高くなっています。
また、カードの持つキーワード能力にユニークな効果が多く、他のデジタルカードゲームとは一風変わった展開を楽しむことができるでしょう。
まとめると、LoLの魅力的なキャラクターやイラストと、特殊なカード能力で他のカードゲームとは違った面白さを味わうことができるので、他のカードゲームに飽きてきた中級者におすすめの作品です。
TEPPEN
基本情報
どんなゲーム?

「TEPPEN」は「パズル&ドラゴンズ」で有名な「ガンホー・オンライン・エンターテインメント」と、「モンスターハンターシリーズ」や「バイオハザードシリーズ」などの数々の名作を生み出してきた「カプコン」が共同開発したデジタルカードゲームアプリです。
このゲームは、カードゲームとしてはかなり特殊なゲームシステムをしていて、例えるならトランプゲームの「スピード」に近いです。
おすすめポイント
- リアルタイムバトルだから瞬発的な判断力が磨かれる!
- カードゲームならではの思考も求められ、プレイヤーを飽きさせない!
- 必殺技アクションがド派手で最高に気持ちいい!
遊んでみた感想レビュー
このゲームには、開発元の1つであるカプコンが今まで制作してきたゲームの中からたくさんの魅力的なキャラクターが登場、収録されていて、例を挙げるとモンハンシリーズから「リオレウス」や「ネルギガンテ」、ストリートファイタ―シリーズから「リュウ」や「豪鬼」などが実装されています。
なので、戦略性の高いカードゲームとしてだけではなく、カプコン製のゲームのファンアイテム的側面も持ち合わせています。
このゲームのゲームシステムとして特徴的なのは、ターンシステムが存在せず、リアルタイムでカードを出し合うことと、魔法カード的な分類の「アクティブ」カードを使用した際に「アクティブレスポンス」と呼ばれる状況になって一時的にターン制になることだと言えます。
アクティブレスポンスとは、前述した行動をどちらかのプレイヤーが行った時、交互に10秒ほどの思考時間が与えられ、使用されたアクションカードに対してアクションカードで対応することができるというもので、レスポンスが4回行われるか、どちらかがアクションカードを使わなかった時点で終了し、後に使われたものから順番に実行されていきます。
まとめると、リアルタイムバトルによる瞬発的な判断と、アクティブレスポンスによってターン制となることで繰り広げられる思考の応酬が癖になる作品です。
他のカードゲームにはない斬新さを味わうことができるので、一度遊んでみてはいかがでしょうか。
おわりに

今回は「デジタルカードゲーム」のスマホアプリを紹介してきました。
一口にカードゲームといってもそれぞれが違ったルールやシステムを持っていて、それぞれに固有の特色があります。
プレイヤーによって合う合わない、好みなカードゲームは変わってくるので、デジタルカードゲームに興味があるという人は一度、気軽に遊んでみることがおすすめです。
ちなみにこの記事を書いている私は、紹介した中だとシャドウバースと百鬼異聞録が好みです。
みなさんも自分好みのカードゲーム及びデジタルカードゲームを探してみてください。
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