日常から解き放たれて別次元に行けるゲームの中でも、こわーいテーマを扱っているのがホラーゲームです。
ノベルゲームからアクション、アドベンチャーまで、結構なんでもありなホラーゲーム。
意外といっぱいあるので、どのゲームで遊ぼうかって、結構困りませんか?
今回はそんなホラーゲームのおすすめを10本ご紹介します!
ホラーゲームマニアの私がおすすめするホラーゲーム、今度遊ぶゲームのラインナップに加えてみては?
本格ホラーおすすめスマホゲームアプリ【RPG編】

最初に紹介しちゃうホラゲージャンルは「RPG」!
「ホラゲーでRPGってどうなの?」って人もいるんじゃないですか?
実は結構メジャーなジャンルで、特に動画サイトとかで実況プレイされたりしてるフリーゲームはホラーRPGなんですよ!
そんなフリーゲームの移植作を中心に、結構あるホラーRPGですが、シンプルなゲーム性やちょっとチープなグラフィックに反して結構しっかりとした作りのものが多いんです!
謎解き要素や考察要素がたっぷり練り込まれてることもあるので、クリアした後も楽しめちゃうってのが特徴だったりします。
というわけで、RPGおすすめ作品からは2つ紹介。
それでは、行ってみましょう!
青鬼
基本情報
どんなゲーム?

2004年に「RPGツクールXP」で作られて、動画サイトでブワーっと人気に火がついた、伝説のフリーホラーRPG作品。
2021年でもその人気は衰え知らずで、アニメや舞台、実写映画や小説など、たくさんのメディアミックス作品が生み出されています。
紹介する「青鬼」のアプリは、そんな青鬼人気の原点、初代青鬼の移植作です!

「青いバケモノが出る」という噂の洋館に、肝試しに来た少年四人衆が、洋館に住まうバケモノ「青鬼」から生きて逃げるというのが目的です。
原作アップデートで追加されたシナリオも遊べちゃうというお得な一本です。
青鬼や洋館に関する謎はいまだにわかっていないことも多く、今でもファンが情報交換や考察をし続けているんですよ!
おすすめポイント
- 恐怖の対象「青鬼」からとにかく逃げろ!シンプルながら緊張感のあるゲーム性!
- チープなグラフィックと操作性の悪さが気になる?それも一つのスパイス!?
- 青鬼の謎に迫れ!謎多き存在を考察するのが楽しい!
遊んでみた感想レビュー

ニコニコ動画やYouTubeで投稿された「実況プレイ動画」や「プレイ動画」で人気に火がついた青鬼のアプリ移植版です。
個人製作の作品なのですが、その難易度はコンシューマーゲーム顔負けレベル。
高すぎる難易度に、プレイヤーも青鬼みたいなブルーベリー色の顔色になっちゃいそうですね!
グラフィック自体はお世辞にも綺麗なんて言えない、はっきり言ってチープでシンプルですが、それが逆に青鬼の怖さを引き立ててる感じです。
そして操作性もそのまま移植のせいで悪いんですが、その操作性の悪さが逆に青鬼から逃げるときの焦りに繋がって、スパイスになっているんじゃないでしょうか?

ゲームの目的自体はかなりシンプルで、マップを歩いて手がかりを集めて、マップの中を徘徊している「青鬼」に捕まらないようにしながら謎を解いて脱出するというものです。
一般的に想像するRPGのそれと違って、雑魚敵とバトルしてレベルを上げとかはありません。
そういう点を考えると、RPGというよりアドベンチャーって感じですね。
というか、青鬼に捕まると一発でゲームオーバーなので、レベル上げとかあっても意味ないですけどね。
では青鬼と出会ったらどうするかというと、逃げる一択です。
マップに配置された数少ない回避ポイントや、移動テクを駆使して逃げるしかないんです!
コンシューマーゲームに例えるなら「クロックタワー」とか「デメント」に近いかもしれないですね。
そしてその難易度ですが、操作性の悪さや限られた場所での回避しかできないという点があるせいで、実は結構難しいんですよね。
青鬼からちゃんと逃げれるようになるまで、マップを覚えたり、手順を考えたりする必要があったりします。

そして青鬼の醍醐味といえば、なんといってもファン同士の考察とか交流といったゲームの外でのお遊び!
青鬼の世界は、洋館や青鬼の謎を始めとして、謎、謎、謎、謎だらけなんです。
メディアミックスなんかもいっぱい打ち出されているし、続編もあるんですが、それでも全部の謎は解けません。
むしろそういう展開で謎が深まっちゃった…なんてことも。
そんな謎をみんなで解いていく、というのも青鬼シリーズの楽しみの一つですね。
謎解き大好きさんや、考察大好きさんにはおすすめです。
総じて、動画サイトで大人気の作品にして、今でも高い人気を誇るのがよくわかる良作ホラーゲームが青鬼です。
作品を遊ぶだけでなく、作品の世界に想いを馳せたり、作品自体の謎解きをしてみたりなんていう楽しみ方ができるのも面白ポイントですね。
魔女の家
基本情報
どんなゲーム?

2012年に「RPGツクールVX」で作られて、人気になったパソコン用フリーゲームの移植作品です。
エンディングや謎解きのネタバレ防止のために、作品の動画公開は製作者によってかなりガッチガチの規則で縛られていました。
今はそんなにガッチガチの規則でがんじがらめではありません。
それでも作品の世界観は独特で、練り込まれたストーリーのせいもあってかかなり人気があったみたいです。

とある森の中に迷い込んでしまった少女を操作して、森と魔女から逃げて家に帰るというのが目的のゲームです。
「なんか青鬼と似てる?」と思う人もいるかもしれませんが、こっちには定期的に徘徊してくるブルーベリー色の巨人みたいな、明確で唯一無二の敵は(ほぼ)いません。
代わりに即死トラップと即死イベントモリモリなので、どちらかというと謎解きメインのゲームです。
おすすめポイント
- グラフィックが綺麗!ドットで描かれる緻密な世界観!
- 謎解き要素が難しい!初見殺しや即死も多数!
- 原作よりも優しくなった!?アプリだけの追加要素も!?
遊んでみた感想レビュー

2012年に「RPGツクールVX」で作られた人気ホラーフリーゲームをアプリに移植したった、という作品です。
内容は全然変わっていませんが、ただ単にベタ移植したわけじゃなくて、いくつか追加要素がありました。
その追加要素というのが
- 動画視聴を行うと公開されるヒント閲覧機能
- ゲームオーバー時のリスタート機能
- 即死トラップや即死イベント収集機能「死の記憶」
- 倍速モードの追加
といった感じです。
初見プレイヤーには嬉しいヒントとリスタート機能、作品ファンには嬉しい即死トラップや即死イベントのコレクション機能が目を引きますね。
原作よりゲームのプレイを優しく、ファンにはもっと楽しくなった機能じゃないでしょうか?

アプリ版魔女の家は移植作品なので、原作で絶賛されていた緻密なドットグラフィックはそのままです。
ゴシックホラー&メルヘンチックな世界観は、全然崩れていません。
もちろん登場人物の魅力も据え置きなので、当時プレイしていた人には懐かしい限りですね!
最近の規制だらけの世の中に逆行するように、数々の残虐演出やえげつない演出、おぞましい描写はそのまんまなので、安心してください。

ヒントやリスタート機能はあるのですが、魔女の家自体の難易度は高め。
死んで覚えるいわゆる「死にゲー」みたいな側面があるので、主人公「ヴィオラ」はとにかくトラップやイベントで滅茶苦茶死にます。
トラップは覚えて回避するものが多いので、特に何らかの反射神経やテクニックが必要ということはあんまりなく、ゲームに慣れていないという人もやりやすいのが特徴の一つですね。
理不尽な部分は(プレイヤーにとっては)少ないので、心が折れそうになってもクリアはできます。
もちろんヒントを使えば、もっともっとクリアしやすくなるということですね。
総じて、怪物に襲われる怖さよりも、ゴシックでホラー、そしてメルヘンな世界を味わいながら進めるという感じのゲームです。
全体的な雰囲気はちょっとお耽美なのもあるからか、今でもいろんな層のプレイヤーを魅了しています。
ちなみにこの魔女の家、前日譚的な小説「エレンの日記」が出ているのを知っていますか?
コミカライズもされているので、もし魔女の家の世界が好きなら、ぜひともクリア後に読んでみるのをおすすめします!
本格ホラーおすすめスマホゲームアプリ【アドベンチャー編】

次に紹介するジャンルは「アドベンチャー」!
ホラーゲームといえばアドベンチャーってくらいに、アドベンチャーはホラーゲームとして超メジャージャンルです。
ホラーゲームの定番「脱出系」も、広い意味ではアドベンチャーゲームに含まれますので、アプリゲームではかなり多い印象ですね。
RPGよりもシナリオが短くて、手軽にパパっと楽しめるという点でおすすめのジャンルです。
というわけで、アドベンチャーからは4作品を紹介!
それでは、行ってみましょう!
脱出×和風ホラー:夢怨
基本情報
どんなゲーム?

ホラーゲームを今までたくさん出しているデベロッパー「ザイザックス」が作った脱出系ゲームです。
タイトルからお察しだと思いますが、もちろんこの「夢怨」もホラーゲームです。
アプリにつけられたキャッチフレーズは「恐怖の夢を見せてあげる」で、もうこの時点で恐怖が出ていますね。

アプリにつけられたキャッチフレーズそのままに、主人公は毎晩見る悪夢に囚われてしまった一人の女性です。
悪夢の世界という設定の日本家屋から逃げるために、試行錯誤して謎を解いていくという内容になります。
探索要素アリ、謎解き要素アリで、脱出ゲーム系要素は全部楽しめちゃう作品ですよ!
おすすめポイント
- 不気味な屋敷を探索!恐怖演出が秀逸すぎる!
- 謎解き要素たっぷり!探索がとにかく大事に!
- マルチエンディング方式!何度でも周回したくなる?
遊んでみた感想レビュー

脱出系ホラーゲームを今までたくさん作ってきた「ザイザックス」の作品の一つです。
今回の舞台は日本家屋で、キーアイテムとして「日本人形」が登場するなど、ジャパニーズホラー的な世界観がセンターに押し出されています。
日本人が「怖い!」って思うことを詰め込んでいるので、怖くないわけないですね!
グラフィックやアプリアイコンの怖さが、やる前からプレイヤーのSAN値をゴリゴリに削ってきます。
ちなみにヘッドホンをつけて、端末のバイブレーション機能をONにしてやることがおすすめされていますが、つけると本当に怖いので、怖いなら音を切ってバイブレーションを切っちゃいましょう(笑)
そうでないと心が持ちません。

ホラー系アドベンチャーゲームには定番の謎解きですが、全然理不尽ではありません。
一瞬「難しくない!?」「わかんない!」と思ったものでも、実は部屋の中やゲットしたアイテムにヒントがあるってことがよくあります。
部屋の中をちゃんと探せば、おのずとヒントは見つかるのです!
怖くてもちゃんと探して、ちゃんと見て回れば必ず謎は解けるので、諦めちゃ駄目ですよ!

「夢怨」はマルチエンディング方式です。
主人公が悪夢を見る原因や、日本人形と日本家屋の正体についての謎を解くことでエンディングが分かれていきます。
このエンディングの分かれ道にも、調べることがとにかく重要なんです!
怖くてもちゃんと探すことが、トゥルーエンドへの近道になりますね。
ゲーム自体はそんなに長い方ではないので、周回がしやすくて、何度もトライできるのもGoodな点です。
総じて、3D系ホラーアドベンチャーを作り慣れたデベロッパーが贈る、プレイヤーが「怖い」と思うポイントをガッチリ押さえた作品。
周回する手間はありますが、作品の長さは全然長いとは言えないので、手軽にすぐ恐怖体験をしたいって場合は特におすすめですね!
呪巣―起ノ章―
基本情報
どんなゲーム?

スマホゲームでも最も怖いと言われてきたゲーム「呪巣」シリーズの第三弾です。
デベロッパーの開発技術も上がっていて、この作品から3Dグラフィックが使われるようになっています。
最新作は「学校の怪談」ですが、2021年5月の時点ではiPhoneで遊べないので、iPhoneの最新作はこちらというになりますね。

新しめの作品なのですが、前の作品の「零ノ章」よりもお話し的には前です。
呪いの家が生まれる25年前に起きた事件を追体験するというストーリーです。
おすすめポイント
- ドロドロのストーリーがクる!本当に怖いのは人間?
- 恐怖感たっぷりのグラフィック!モノクロームの色彩がとにかく怖い!
- パズル難易度は高め?ちょっと面倒な部分も?
遊んでみた感想レビュー

2014年から2021年で4作品リリースされたアプリ史上最恐のホラーアドベンチャーと言われている「呪巣」シリーズの3作目です。
舞台は初代呪巣から25年前で、呪巣シリーズでもキースポットの「呪いの家」ができるまえのお話ですね。
呪いの家ができるまでのワンステップが描かれます。
呪巣としては一番最初のお話になりますので、一番初めに遊ぶ呪巣にしてもいいんじゃないでしょうか。
ストーリーは心霊ホラーっぽい部分も多いですが、「人間怖い」なサイコホラー的な部分もたっぷり!
昼ドラも裸足で逃げ出すレベルのドロドロ人間関係&ストーリーをこれでもかってくらいに見せつけてくれますよ。

「じゃあ心霊ホラー要素少ないの?」と思う人もいるんじゃないでしょうか?
そんなことは決して、全く、全然ありません。
モノクロ&赤いアクセントのグラフィックや薄暗い画面、使われている文字フォントはとにかくプレイヤーの「怖い」を煽ってきます。
じっと見ているだけで漠然とした不安感が襲ってきます。
先の見えない暗さも、「何かいるんでしょ!」という恐怖を呼び起こしてくれますね。
脅かしのタイミングも抜群によくて、突然襲ってくる恐怖に思わず叫び声をあげてしまうということもしょっちゅうでした。
最恐ホラゲーの称号は伊達じゃないってことですね。

呪巣シリーズの中でも、とある事件を追うという形で進められる「起ノ章」は、脱出ゲームとしても珍しい「どこかから逃げる」目的じゃなくて、「真実を知る」ために謎解きをして進んでいくという方式です。
そのため、謎解き要素がちょっと不自然かな…?と思うこともありました。
ゲームだからと言われてしまえばそうなのですが。
また、難易度はちょっと高いので、ストーリーを次々見たいという人にはちょっと煩わしいこともあるとレビューされていたこともあります。
謎解き要素がストーリーの邪魔と感じてしまう可能性もあるようですね。
操作性もゲームパッドを使ったほうがいいという意見もありましたので、もしゲームを遊びにくいと感じたらゲームパッドを使ったほうがいいということもあるかもです。
総じて、ゲーム性やグラフィックなどが全体的にランクアップし、より「最恐ホラゲー」らしく進化した作品です。
ついでに謎解きの難しさも上がってしまったため、今まで通りに遊ぼうと思うと苦労することもあるかもしれません。
ですが、呪巣シリーズでも最初の方のお話になるので、呪巣シリーズをこれから遊ぶなら、この「起ノ章」から遊ぶのがいいんじゃないでしょうか?
脱出ゲーム 学校の七不思議―恐怖からの脱出―
基本情報
どんなゲーム?

ちょっと懐かしくてちょっと哀愁漂うようなゲームをたくさんリリースしている「あそびごころ。」の作品です。
今回のテーマは「学校の怪談」で、やっぱりちょっと懐かしめのテーマになっていますね。

学校の怪談の定番「こっくりさん」を試した主人公たちが、こっくりさんに閉じ込められ、こっくりさんの指示を聞きながら学校から脱出するという内容です。
夜の学校&こっくりさんという超定番シチュエーションにプラスして、暗くて不気味なグラフィックや仕掛けがとにかく怖い作品になっています。
おすすめポイント
- 定番だからこそ怖い!?スタンダードな作品だが恐怖演出は新鮮!
- ゲームシステムもスタンダード!ストーリーは分岐する!?
- 初心者でも安心!ヒント機能がとにかく親切!
遊んでみた感想レビュー

ホラー系や懐かし系など、いろんなジャンルの脱出ゲームをリリースしてきたデベロッパー「あそびごころ。」のホラー系脱出ゲームです。
テーマは「学校の怪談」で、もうかなりいろんなホラー系で使われてきたにも関わらず、日本人が大好きなテーマの一つが大きく取り上げられています。
夜の学校は雰囲気たっぷりで、グラフィックだけで怖く感じますね。
グラフィックは画像加工された写真ではないのですが、イラストでも雰囲気たっぷりで怖いです。
暗い表情とくすんだ色合いがとにかく恐怖を煽りますね。

ゲーム自体は実に「普通」の脱出ゲームとしか言えません。
ですが、それが逆にシステム的に遊びやすくなっているのではないでしょうか。
エンディングは3種類ありますが、一番ベストなエンディングに最初にたどり着くのはたぶん無理です。
システムを逆に生かした面白い方法が使われいてるので、ぜひともこれだけはヒントを見ないで遊んでみてほしいですね。

トゥルーエンドはともかく、その他の部分は優しい作品なので、脱出ゲーム初心者にはぜひといっておすすめしたいです。
特にヒント機能は優しいの極みで、ヒント1、ヒント2はもちろん、最終的には答えまで見れちゃいます。
「謎が難しくて先に進めないよ…」という困ったことには絶対にならないので、ストーリーだけ見たいって人でも安心ですね。
総じて、ゲーム的には初心者にも遊びやすく、脱出ゲームを遊んだことがない人、ゲーム自体を全然遊ばない人にもおすすめの作品です。
「脱出ゲームを遊びたいんだけど、難しくて怖いから無理かな…」と思ってた人でも遊べるようなものになっているので、脱出ゲーム最初の作品として選ぶにはちょうどいいのではないでしょうか?
やばたにえん
基本情報
どんなゲーム?

若者言葉の一つで、「ヤバイ」の意味を持つ「やばたにえん」をタイトルにしているゲームです。
「やばたにえんなんてタイトルでホラーとかないわー」という声が聞こえてきそうですね。
ですが、そんなことは全然全く一切なく、中身はちゃんと本格的な脱出系ホラーゲームですよ。

謎の洋館に閉じ込められて、超危ないトラップに捕まってしまった少女たちを、パズルを解いて助けるのが目的です。
脱出系ゲームの中では珍しい、「自分が脱出するゲーム」じゃないゲームだったりします。
ちなみにこのアプリは無料で遊べるのですが、次回作の「滅」は有料買い切り型なので、お金がかかりますよ。
おすすめポイント
- 少女たちを救え!無駄な動きは厳禁というシビアなゲーム性!
- エンディング分岐は5種類!ただ助ければいいというわけではない?
- 残虐な演出は秀逸!?ドットだけど緻密に描かれたグラフィック!
遊んでみた感想レビュー

一瞬ふざけているんじゃないかと思えるようなタイトルのゲーム、それが「やばたにえん」です。
ですが、「どんなゲーム?」のところでも書いた通り、おふざけ要素なんて全然ない内容ですよ。
プレイヤーはタイトルどおりの「やばたにえん」な状況になっている女の子たちを、パズルを解いて助けます。
トラップは順番通りに決められた行動をしていけば止まるようになっていて、ちゃんと解ければ女の子たちを助けることができます。
反対にトラップが解けなかったら女の子は残念なことに死んじゃいます。
なんとなく昔、「スクウェア・エニックス(当時は「エニックス」でした)」で出したアダルトゲームの「ロリータ・シンドローム」に似ているかもしれませんね。
ロリータ・シンドロームと違って、エッチなシーンは全然ありません。
絵柄はかわいいドットなのですが、トラップはそれでも超残酷な感じに描かれていて、ギャップがすさまじいです。
もちろん死んだときのグラフィックもドットですが、残酷なシーンでも隠さないで描かれちゃうので、ちょっとグロく思う人もいるかもしれませんね。

やばたにえんは「STEP」というカウントダウンがありまして、このステップは「時間」です。
STEPが進むと、トラップや女の子の時間が進んで、トラップが少しずつ女の子を殺そうとしちゃうのです。
無駄なことをしたり、女の子を助けようとムキになったり、まごまごしていたらSTEPが進んで女の子が「ぶしゃー!」ってことに!
STEPは行動したり、画面を移動すると増えていくので、よく考えて、よく観察していくことが大事ですね。
ゲームの難易度はかなり高いので、何度もやって覚えたり、トラップを作動させる前に一通り周りを見ることも大事ですよ。

エンディングは5つあって、女の子を助けた数とか、誰を助けたのかによって変わっていきます。
自分が取った行動も関係するみたいです。
なので、女の子の中でもあえて助けないようにしたり、女の子の助ける順番を変えてみたりすると、別のエンディングに行くってこともあるみたいですね。
それとこのやばたにえん、絵柄とタイトルではちょっとわからないのですが、実はアプリゲーム界でも超有名な「鬱ゲー」です。
エンディングは胸糞要素や鬱要素がたっぷりあるので、鬱ゲーが苦手な人は注意ですね。
まあ、ホラーゲーム好きな人が鬱ゲー要素に苦手意識を持っているわけないと思いますので、いらない心配かもしれないですね
総じて、ドットの可愛い絵柄とタイトルの適当感とは真逆に、超高い難易度の脱出ゲームということになります。
ストーリーは少ないですけど、鬱要素たっぷりで見ごたえ抜群なので、気になるという人はぜひとも頑張って女の子を助けてみてくださいね。
本格ホラーおすすめスマホゲームアプリ【ノベルゲーム編】

最後に紹介するジャンルはずばり!「ノベルゲーム」です!
昔からホラーゲームの世界にはよくあるジャンルで
- かまいたちの夜
- 学校であった怖い話
- 晦―つきこもり
- 弟切草
- 四八(仮)
- 流行り神
なんかが有名なんじゃないでしょうか。
ファンもとても多くて、いろんなホラーゲームの形式が出るようになった今でも、ポコポコと世に出されているジャンルでもあります。
グラフィックがあまり充実していないゲームもたくさんあるのですが、それよりも文章で怖がらせることがメインのゲームばかり。
絵がなくても、怖さは他のジャンルに全然負けませんよ。
特に「想像力や妄想力をフル回転して怖がりたい」という人にはおすすめジャンルですね。
今回はそんなノベルゲームジャンルから4つの作品を紹介します!
それでは行ってみましょう!
止まれ
基本情報
どんなゲーム?

ミニゲーム系アプリをいっぱいリリースしている「(株)面白革命capsule+」のアプリゲームです。
今まではホラー系のミニゲームもちょっとリリースしていました。

主人公は怖い噂を調べに行って、恐怖体験をすることになる二人組の女性のうち、無名の方。
相棒の「A子」と違って、名前はゲームの中で一回も出てきません。
ゲームシステムは最初あまり快適じゃなかったみたいですが、アップデートされて良くなりました。
おすすめポイント
- 古い廃道にまつわる噂!王道展開が怖い!
- シンプルなゲーム性!周回するのに便利な機能も!
- 不気味なグラフィックが話を引き立てる!テキストと合わせて恐怖感倍増!
遊んでみた感想レビュー

普段はどちらかというとすぐに終わるようなミニゲーム系アプリを作っているデベロッパーのホラーサウンドノベルゲームです。
じゃあ、そのように短いゲームなのかと思えば、サウンドノベルゲームとしては長い方ではないものの、そんなにパパっと終わるゲームではありませんでした。
話の内容は「掲示板に書かれた怖い噂を見に行く」という王道で定番の流れですが、王道だからこその怖さがあります。
物語の雰囲気とか流れも王道の怖さが全面的に出ていて、文字送りの一つをとっても怖かったという感想でした。

使われている画像は、加工された写真ですが、これがイラストのように見えるときもあって、イラストと実写の合いの子みたいな感じです。
綺麗とは口が裂けても言えないのですが、なんとなく恐怖感を煽る感じの画像はいいスパイスになっています。
色味が黒白で、なんとなくイラストみもある実写取り込み画像は、作品の雰囲気ともばっちりガッチリ合っていて、プレイヤーの不安と正気を刺激してくれますね。

サウンドノベルとして最低でも欲しい機能や、周回をするのに便利な機能はもちろんありました。
最後の選択肢に巻き戻るリスタート機能や、もう読んだことがあるテキストをスキップする機能もあります。
それと、文字送りの速度は5段階調節ができて、文字を読む速度に合わせて調節ができます。
演出でそれらの文字送りを無視するような部分もあったりしますが。
無料で遊べるノベルゲームとしては十分な機能なので、設定は遊びやすく調整しやすいのではないかと思いますね。
総じて、ルートは一本しかないのですが、そのエンディングまでに襲ってくる恐怖演出が怖く、ホラー系サウンドノベルとしてよい出来の作品だと思います。
王道かつわかりやすいストーリーは受け入れやすいのですが、先が気になるストーリー展開が光ります。
ホラー系サウンドノベルの入門編ゲームとしてもおすすめですよ!
プレイする怖い話2
基本情報
どんなゲーム?

ホラー系のアプリを作っている「Uniframe」というデベロッパーが作ったホラーノベルゲームです。
前の作品として「プレイする怖い話」があります。
名前は「プレ怖」と略されることもあるようですね。

行きつけのバーにいるマスターから、怖い話を聞いて話が進んでいく「オムニバス形式」です。
怖い話の中で選択肢が登場して、選ぶと話が分かれて別々のエンディングにたどり着いたりします。
おすすめポイント
- 往年の名作のよう!?ホラーサウンドノベルファン垂涎のゲームデザイン!
- オムニバス形式で読みやすい!一気に読むもゆっくり読むもプレイヤー次第!
- 前作をやっていればより楽しめる!ストーリーや世界観に繋がりが!
遊んでみた感想レビュー

デベロッパーが前に作った「プレイする怖い話」の続編になるアプリで、舞台に繋がりがある作品です。
続編なので、前作を遊んでおくと舞台設定や話の中で出てくる要素でニヤッとできるようになります。
遊んでいなくても面白いお話がいっぱいなのですが、遊んでおくとより楽しめますよ。

サウンドノベルとしては完全に「コンシューマーのホラー系サウンドノベル」という感じで、サウンドノベル大好き人間にはたまらないですね。
かまいたちの夜や学校であった怖い話のような実写取り込み型の画像や、文章の雰囲気がGoodです。
選択肢で物語が変わる形式なんかもコンシューマーのホラーサウンドノベルっぽさがビンビンに感じられるので、そういう作品が好きなら遊んでみてほしいですね。

物語は実際にマスターやプレイヤーが体験していることじゃないので、選択肢の中で誰かが大変なことになっても、ゲームオーバーになったりしません。
それが一つの話のエンディングとして扱われます。
一話で終わるオムニバス形式なのもあって、さらっと読んでいけます。
ゲームオーバーがないので、物語の結末がわからないで終わっちゃうみたいなことは、話の流れ以外にはありえません。
ゲームオーバーにおびえながら進めるってことはありませんので、ノベルゲームに慣れていない、ホラーゲームに慣れていない人でも安心です。
全体的に古き良き、ファンの多いコンシューマーサウンドノベルっぽい作品だということになります。
ゲームオーバーがないので、怖い話を手軽に読みたいというホラーファンでも安心して遊べるので、ホラー系サウンドノベル入門編としてもおすすめですよ。
体験する都市伝説―トシデン―
基本情報
どんなゲーム?

ミニゲーム系のゲームを作っているデベロッパー「GLOBAL GEAR, K.K.」の作品です。
ホラー系はあまり作っていないので、デベロッパーの中では珍しめの作品ということになりますね。

都市伝説をメインテーマにしたオムニバス形式の読み物アプリです。
テーマになっている都市伝説は有名なものが多いので、聞いたことがあるというお話も多いような印象です。
おすすめポイント
- オカルト好きなら一度は聞いたことがあるあの話が登場!都市伝説の解説も見られる!
- 短編だからこそ?サクサク読める手軽さがGood!
- じわじわとした恐怖感がたまらない!ビックリ要素を廃した陰鬱さに浸れる!
遊んでみた感想レビュー

オカルトが大好きなら絶対に聞いたことがある都市伝説をメインにしたサウンドノベル作品です。
テーマに選ばれている都市伝説は
- 八尺様
- 歩行者専用の標識
- 貯水タンク
- トイレの花子さん
- 口裂け女
などとかなり有名なものばかりですね。
ネット上の掲示板サイトで作られた怖い話なんかもあります。
よく知らない都市伝説でも、シナリオをクリアしたら都市伝説の詳しい説明を読むことができるので、「なにそれ知らなーい」となりにくいのもGoodですね。
文章も誰かに語られている形式に書き直されているので、新鮮な気持ちで読むことができますよ。

文章の内容やシナリオはかなり短い方です。
かなり簡単にまとめられているように感じました。
手軽にゲームを進めて、気軽に読むことができるので、空き時間でもさらっと遊べます。
シナリオを読む順番も決められているわけではないですし、シナリオの前後の繋がりも全然ないので、読みたい話から読んでいけます。
自由な順番で、自由に遊ぶことができるというのが大きな利点ですね。

ホラー系のゲームなのですが、ホラー系の中ではちょっと珍しいドッキリ要素少なめの内容です。
その分文章でじわじわ怖がらせるタイプの内容なので、ドッキリ要素が苦手でも安心して遊べます。
謎解き要素もちょっとだけありますが、謎解き要素を間違えてもリスタート機能やヒント機能があるので、もし謎解きができなくても進められないってことはないかと思いますね。
総じて、ドッキリ要素が少なめで、心臓の弱い人でも安心してじわじわした恐怖を味わうことができるサウンドノベル作品です。
文章と雰囲気でプレイヤーを怖がらせる方式の珍しめのホラーゲームなので、文章を読みたい人やドッキリが苦手な人におすすめの作品ですよ。
また、作品の更新はまだ続いていて、2021年5月に記事を書いている途中にもシナリオが一本更新されています。
定期的に新鮮な怖い話が聞きたいという人にもおすすめですね。
怪異掲示板と7つのウワサ
基本情報
どんなゲーム?

チャットノベル形式のサウンドノベルをたくさん出しているデベロッパー「Entabridge」が贈るサウンドノベル作品です。
LINEなどのような通話アプリ風の画面と演出が特徴ですね。
今まではあまり長い作品を作っていないデベロッパーだったのですが、この作品はその中でも比較的長編のシナリオですよ。

「掲示板サイト」に書いた噂がそのまま本当になるという怪奇現象を、三人の高校生が追っていくという内容の作品です。
まるでライトノベルや子供向け文庫のようなシナリオですが、中身はガッチリ本格的なホラー系ですよ。
おすすめポイント
- サクサク読めるけど読み応え抜群!チャットノベル形式の新感覚サウンドノベル!
- 明るく可愛らしい絵柄とおどろおどろしいシナリオの対比!グラフィックがとにかく受け入れやすい!
- エンディングリストやリスタート機能も!読みやすく進めやすいゲームデザイン!
遊んでみた感想レビュー

今まで「俺の彼女 殺人鬼に追われています」や「くりぬきさんのウワサ」のようなホラー系サウンドノベルをたくさんリリースしてきたデベロッパー「Entabridge」の作品です。
以前までは「10分で遊べる」短い作品ばっかりだったんですが、今回はなんと長編作品です。
といっても、慣れた人なら1時間くらいで読めちゃうという、他の作品に比べれば短編の作品です。
サクサクさらっと読めることが最大の特徴ですね。

最近流行りのチャットノベル形式を取っているサウンドノベルなのですが、サウンドノベルを遊ぶなら欲しい機能はそろっています。
選択肢を間違えて死んじゃったときに、前の選択肢から再スタートできるリスタート機能や、一度読んだ内容はパパっと飛ばせるスキップ機能はもちろんありますよ。
迎えたエンディングを確認できるエンディングリストもあって、どのエンディングを見ていないかなども簡単に確認できますね。

ホラーゲームの性質上どうしても怖いシーンが多く、気が滅入るような内容になりがちですが、キャラクターデザインがそれを大きく和らげてくれています。
キャラクターデザインはかなりアニメ調によっていて、ホラーゲームには珍しい明るい色合いです。
キャラクター自身のノリも高校生らしい軽さがあって、表情豊かなところもホラーゲームとしてはかなり珍しいのではないでしょうか?
そのノリのままに進むシナリオは、日常シーンがまるで学園もののようなまったり感。
ですが、そのノリのままでホラーシーンに進むかといえばそんなことは全くありません。
ホラー展開に入った瞬間から本格的なホラーシーンになりますので、ナメていると痛い目を見るとしか言えませんよ。
総じて、本格ホラーシーンと明るい学園シーンが両立した珍しい作りのホラーゲームです。
ライトで受け入れやすいグラフィックなこと、シナリオが他のホラーゲームに比べると短めなこともあって、ホラーゲーム初心者にもおすすめの作品ですよ。
グラフィックだけを見て毛嫌いするのはちょっともったいないので、まずは遊んでみてください。
まとめ

今回はホラーゲームが大好きな私が選んだ10作品を紹介しました。
ホラーゲームという分類でも、ドッキリ系や文章系など、いろいろな種類があることがわかったと思います。
私はどちらかというと文章を読むタイプの方が好きなので、文章やシナリオ重視のゲームを多めに紹介しています。
それでも世の中にはたくさんのホラーゲームがあって、ここで紹介できなかった作品ももっとありますよ。
埋もれてしまっている名作なんかももちろんあります。
ぜひともこの記事を見た人には自分に合ったホラーゲームを探してほしいものです。
そして、これから来る暑い夏を涼しく乗り切るためのお供にしてみてはどうでしょうか?
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